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2017.7.28 最終確認 |
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お預かりしたときのLIFコネクタの破損状態 |
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2010年以降のMacbook Air のSSDモデルではロジックボードの専用スロットにメモリ形状のフラッシュストレージを差し込むようになっていますが、初期の3モデルはケーブル接続となっています。 2008.01.15発表 初代モデル 64GB パラレル(ZIFコネクタ+ FFCケーブル接続) 2008.10.15発表 Late2008モデル 128GB シリアル(LIFコネクタ+ FPCケーブル接続) 2009.06.09発表 2009モデル 128GB シリアル(LIFコネクタ+ FPCケーブル接続) 2010.10.20発表 2010モデル 128GB、256GBフラッシュストレージ(ロジックボードへ直挿し) このうち初代モデルには、日立や東芝製1.8インチHDDと同じ40pinパラレルのZIFコネクタ(FFC)が使われており、ケーブルの入手が容易で、ストレージ自体もSSDが入手できなくてもパラレルタイプの1.8インチHDDが使えるのですが、Late2008と2009モデルはApple独自の24Pin シリアルのLIFコネクタで接続される特殊なHDDおよびSSDとなっています。 このコネクタは部品としては2000個単位で発注する必要があるため、LIFコネクタを破損してしまうと、SSDはデータ救出もままならず廃棄処分の危機にひんします。新品SSDの入手についても、選択肢が極めて少ない現状です。(2015.2現在 OWC社 の60GB、120GB、240GB=$218.00、480GB=$348.00タイプがあるようです) 当店ではLIFコネクタを破損したお客様からのご依頼で、SSDとロジックボードをつないでいる茶色のFPCケーブルそのものを自作してSSD側の24Pinのピン配列に直結しました。 |
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バックの基板が10mm角。 |
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LIFコネクタ部のパターンもはがれているので、電源ラインやセラミックコンデンサなどに直結 |
修理完了後の実装状況 |
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使用したコネクタは Molex社 53916-0208 RSオンライン社のイギリス在庫分を取り寄せです。コネクタ 5個で送料込み1680円でした。ハンダゴテをにぎって40年近くなりますが、さすがに 0.5mmピッチで電線をハンダ付けするのは過去最高難度、実際に手がふるえてなかなかうまくいきませんでした。なにせコネクタが 0.5mmピッチでリード線の外径が 0.5mmφということは、配線時に隙間がほとんど許されないということですので。 ジャンク液晶の内部に使われている0.5mmφの極細線を流用し、秋月電子の10mm角のSOP8ピン用変換基板にコネクタを接着剤で固定して強度を持たせてから15Wのハンダゴて、0.3mmφのハンダで作業となりました。 |
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Molex社 53916-0208 ヤフオクにて出品しています。 10mm角基板、0.3mmφハンダなども合わせて提供できますのでお問い合わせください。 |
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LIF - SATA ピンアサイン表 |
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出典 David A.Deming著 The essential Guide to Serial ATA and SATA Express (Page 357) |
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なにごとも独自路線を重視するApple製品はその中身においても同様です。電源やHDD、SSDといったパソコンの基本パーツであっても、MacOSXと連動して最高のパフォーマンスを引き出すためには、業界の多くの会社が恩恵を受けてそこそこ製造できる汎用規格品(ATX,BTX電源など)ではなく、大量発注できる強みを生かして品質と独自の機能、性能にこだわった自社向けのパーツを作らせるのがAppleの基本姿勢。 おかげで純正パーツが入手できないときにWindows用の汎用パーツを流用するには、何らかの改造が必要になります。なかでも薄さで世界を驚かせたMacbook Airは、初代モデルだけは汎用のZIF40PinタイプのSSDであったものの、以降、Late2008/2009がLIF24Pinコネクタ(他社が参加しなかったため実質的には独自コネクタ)、2010/2011もmicroSATAによく似た独自コネクタ。2012もまた微妙に異なる独自のもの。iMac Late2009以降の温度センサー回路内蔵のApple純正HDD同様に、ストレージ製品はApple純正品かMac向け専用品で使うように仕向けています。(別の見方をすれば、Appleがストレージ製品の完全動作保証を明確にしたともいえますが) コネクタ変換アダプタなどで対応する場合は、Mac製品(モデル番号指定)でも使えることが確認できる商品以外は注意が必要です。 以下のサイトにMacbook Airのコネクタの解説があります。 「SSD」を簡単に理解できるフォームファクタ(形状・規格)まとめ |
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