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2021.11.22 最終確認 |
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世にこだわりは多く 「このマシンで、このバージョンのこのゲームをやりたい」 「ブラウン管モニタでゲームをしたい」 「あのノイズ感がいい」 アナログレコードが復活し、ラジカセが若い世代に人気の昨今、DVD化されたらレーザーやビデオの時代にあった部分がデジタルリマスター時にカットされてしまったなどで、レーザーディスクもいまだ完全には消滅していないようで、NECとタイアップして作られた「ゲーム+レーザープレーヤ」パイオニアCLD−A100は中古市場でもけっこう人気製品となっています。 |
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1993.8.20発売から20数年。どんなに大事にしてきても、モーター駆動と駆動系をもつ製品は必ず不具合が出ます。ダイレクトドライブ駆動でなくベルトドライブ駆動のものはベルトが延びたり切れたりして、動力が伝わらなくなったりします。カセットレコーダー、フロッピードライブなども同様です。 自力で修理したい方のために修理のヒントを提供します。 |
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まずはトレイを手動で取り出します。 本体上部カバーを左右と後部のネジをはずして取ります。 トレイの出し方は、まず写真1のように、本体の右側面の本体手前上部をのぞき込みます。 水色の枠内に白い樹脂のプーリーがありますので、そのプーリーを指で右回転させます。 写真2の黄色枠のベルトプーリーの部分を、手前側(右回転)に10数回こすっていると、トレイが前方向に出はじめます。 |
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【写真1】 |
【写真2】 |
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原因1.トレイベルトが延びている 処置 トレイベルト交換 φ30 × 1.6T (ついでにピックアップベルトはφ35 × 0.95T)
原因2.SYPS ASS'Y(システム電源ユニット)のIC101、IC102が断線している 処置 IC101、IC102交換 どちらもICP-N15(ロットによってはICP-N20の場合あり) |
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原因.SYPS ASS'Y(システム電源ユニット)のF102が断線している 処置 F102交換 U25 (150℃温度ヒューズ) さきにアルミの遮蔽板をはずし(写真3)、黒のトランジスタ2個の足6本とU25の足2本の合計8本を一組として取りはずします。 (緑のトランジスタの場合も同じです) 交換時はCPU用のグリス(白い部分)を塗布します。(粘度の低いものは落ちてしまいます) F102交換時のハンダ付けは短時間ですませてください。190℃で溶けるハンダを370℃のコテで扱うので、150℃のヒューズはすぐ切れてしまいます。 |
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【写真3】 |
【写真4】 |
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原因.SYPS ASS'Y(システム電源ユニット)のIC101、IC102、IC201、IC202、IC204、IC301が断線している 処置 IC101、IC102交換 どちらもICP-N15(ロットによってはICP-N20の場合あり) IC201交換 ICP-N25 IC202、204、301交換 ICP-N50 |
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色合いがおかしい |
正常な場合 |
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CLD-A100本体でのLD再生では画像も音声も問題ないのに、PAC-N1、PCE-LP1を使うと、色合い、音声、ゲーム動作などに問題が出る場合は、PAC-N1、PCE-LP1内部のコンデンサが劣化している可能性があります。 コンデンサ交換の事例です。 |
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【写真1】作業前 |
【写真2】コンデンサの足に金属光沢がないのは電解液の腐食によるもの。 |
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【写真3】コンデンサをはずしたあと研磨して準備 |
【写真4】コンデンサをはずしたあと研磨して準備完了。液もれで緑色のレジスト部も腐食はがれ銅板がむき出しになることも。ランド(四角いコンデンサの足用のパターン)も、レジストもこのように研磨しておかないと腐食は進みます。 |
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【写真5】立型電解コンデンサに交換後 |
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