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2017.7.28 最終確認

固定することの意味
固定することの意味

ものが壊れるというのは、一般に「割れ」「欠け」「はがれ」といった固体からその一部が分離する状況をさします。電気的な故障であっても、その部品を交換するという意味ではやはり故障部品の分離ということになります。逆にいえば「修理する」とは「固定する」という概念に近いともいえます。

パソコンの修理において「固定する」ための主なマテリアルは

 ・接着剤による不定形の硬化接着

 ・テープによる面接着

 ・ネジによる再分離可能な固定

 ・ハンダなどによる金属ろう付け接着

などがげられます。

接着剤やテープは「家庭用」と「産業用」と区別されるぐらい、商品自体に化学物質の安全性や結合力に歴然たる差があり、それらのメーカーでは日々より高性能な製品が研究されていて、従来「ここはネジ止めで修理」と考えていたようなところをテープで置き換えられるような時代になりました。

たとえば金属のフライス加工では、金属素材をバイスで固定してから切削し、バイス固定した箇所を切削するため再度バイスで固定しなおすような2度手間が、金属素材をバイスではなく両面テープで固定してから一気に切削し、両面テープをはがし落として終了といった加工方法も出てきています。

このページでは、こうした産業用のテープや接着剤の活用を中心に、当店の事例をもとにご紹介します。

接着剤
高性能エポキシ系接着剤 アラルダイト
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エポキシ系接着剤の代名詞ともいえるスイス・チバガイギー社が1950年代に開発した工業用接着剤。ハンツマン・ジャパン(株)の製造で、国内OEMでパッケージが異なります。写真下がオリジナルで上は昭和高分子(株)向け。ほかにニチバン(株)向けなど。

アラルダイトには用途や分量によって製品がたくさんありますが、30gセットタイプが一般的で、硬化時間は「ラピッド」が5分間、「スタンダード」が12時間。

硬化剤がやや透明感のある黄色のため接着完了後も色が残りますが、接着力が強く、経年でも保持力があり、やすりがけで成形できます。一度使ってみればほかの接着剤が使えなくなってしまいます。

アロンアルファなどの液状の瞬間接着剤は、欠けて隙間のある部分には効果がなく接着後の保持力も湿度の影響を受けやすいことから、当店では完全硬化までの部材保持が難しい場合をのぞいては接着力重視で「スタンダード」のほうを使います。

産業用テープ
ポリイミドテープ(耐熱テープ)
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「カプトンテープ」とも呼ばれる耐熱テープ。ノートPCの液晶ケーブルを液晶パネルに固定するのに使われています。最大の長所は、経年劣化がほどんどなく、引っぱり強度も強く「延びない」、つまり切れないことから部品の固定には最適なテープです。

30W程度のハンダごてをあてても極端に溶けることはありませんので、液晶制御基板と液晶をつなぐFPCケーブルのハンダ付けがはずれることによって発生する「ライン抜け」「帯状抜け」などの場合はFPCのハンダ付け部分の上からこのテープを貼って、その上からダイレクトにハンダゴてで加熱することもあります。

中国製は国産の1/5以下の価格ですので、ふだんはセロテープの代用として使っています。はがすときも切れずにきれいにはがせます。

導電性テープ : スリーエム 1245
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粘着部分が導電性の性質をもつ銅箔テープで、本来はEMC(電磁両立性)対策、つまり電磁ノイズ対策用の片面テープです。

当店では粘着部分が導電性であることを利用して「貼るハンダ」として利用しています。ボタン電池にリード端子つける場合、ハンダごてで加熱してはいけないので大手ではレーザー接合などで瞬間接合しますが、これなら銅箔部分も電流を流せるので組み電池程度には使えます。当店の場合は、一般のWindowsノートではなく、特殊な動作をさせるPowerbook用のPRAM電池用に、特に固有抵抗値の低いテープを選択して使っています。

セパレータがついているタイプなので適当な長さに切って保管できます。

絶縁布テープ
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ノートPCの液晶ケーブル、特に液晶ヒンジまわりの断線防止用に使われています。アセテート布テープなのでビニールテープやセロテープなどと違ってとても変形させやすい密着度の高い絶縁テープです。

はがしてもテープ残りが少なく、密着度は高くても粘着度も引っぱり強度も強くないので、上のポリイミドテープと使い分けています。

シリコン用両面テープ : スリーエム 4357
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ノートPCのゴム足は一般にシリコンゴム系なので、普通の接着剤や難接着材料用の接着剤ではくっつきません。このテープは片面がシリコンゴム用、反対側が一般素材用の両面テープです。セパレータがついているタイプなので適当な長さに切って保管できます。

接着剤転写テープ

当店ではまだ使ったことがありませんが、「基材なし」の粘着部分だけのテープ、つまりテープの形態の接着剤というこで、薄型工業製品用の接着剤転写用テープです。

ハンダづけ関連
プリント基板用フラックス : サンハヤト HB-20F
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フラックスを使う効果は、加熱時間がかかりすぎて表面が酸化してつやがなくなったのをピカピカにします。ハンダがきれいに広がり、基板パターンと部品の間に吸い込まれるようにハンダが入り込んでいきます。

ピッチが狭いICをハンダ付けするときにも確実にハンダ付けさせると同時に、表面張力がはたらくことで足同士のブリッジを解消してくれる優れものです。この製品は使ったあとの洗浄が不要なハンダ付け用フラックスで、ハンダ付けの必需品です。

ハンダ吸取り線 : goot  CP-3015
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ハンダ吸取り線の出番は、プリント基板上のコネクタやICソケットのような3本以上の複数の足の部品をはずす際に、1ケ所ずつ確実にハンダを除去するケースです。(2本までなら交互にハンダゴてを当てればはずせますので)

またつけすぎたハンダを吸取ることで適当な量に調整でき、ピッチの狭いICやコネクタのハンダブリッジの解消に使えます。

デスクトップ用のATX電源ユニットなどの基板は、電動ハンダ吸取り機では熱量不足ですが、60W程度のハンダごてとハンダ吸取り線を使えばほとんどのものがはずせます。

ハンダ吸取り線は他社からも発売されていますが、他社のものは手で触ったところが次回使おうとすると酸化してしまって、ほとんどハンダを吸わなくなったりしますが、goot製は吸取り性能が安定しています。パソコン修理には幅3.0mmが適切だと思います。

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