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2018.2.23 最終確認 |
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このページはSE/30のCF-SCSI変換、Pismoと Wallstreet、PDQのCF-IDE変換に関連した記述になっておりますので、それぞれのページを先に参照ください。 Macintosh SE/30 CF-SCSI 変換の事例 Powerbook G3 Pismo CF-IDE 変換の事例 Powerbook G3 Wallstreet,PDQ CF-IDE 変換の事例 以下のDOMやCFカードなどのNANDフラッシュ製品を使っても、長期保管によるデータの消失や、故障時にデータ復旧ソフトでは対応できないことなどから、当店では基本的には従来のSCSIドライブやIDEドライブでの運用をおすすめします。 |
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下記3タイプともいずれもNANDフラッシュ技術を使った半導体メモリ製品です。 |
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フラッシュATA 一般名称 DOM(Disk On Module)、SSD(PATA)、SSD(IDE) SSDのうちパラレル転送のものをさします。(このページの続きで解説) 「DDR(PC2100,2700,3200)とSDRAM(PC66,100,133)のメモリ規格を採用した世代」のPCや、制御機器のIDEハードディスクを置き換える場合に使用されます。 2018年現在ではSATA系SSDをIDEに変換して代用するよりも、「信号を変換せずに使う」という点で確実な動作が期待できます。
フラッシュメモリカード 一般名称 コンパクトフラッシュ、CFカード、SDカード、SDHCカード、SDXCカード もともとが記憶用メモリのため、PCのSSD化にはCF →IDE変換基板、SD→IDE変換基板を併用します。 以前は書き換え回数制限回避のためのウェアレベリング機能については記載のない商品が一般的でしたが、最近の工業用CFカード(コンパクトフラッシュ規格4.1)やSDカードはウェアレベリング機能のモードの記載を明確にしたものが増えてきていますので、SLCタイプの128MBから64GBまでを中心に、SSD化に安心して使えるようになりました。 安価な一般向けMLCタイプのSDカードではウェアレベリング機能に関するコントローラーが内蔵されておらず、SD→IDE変換基板だけでなくSD→SCSI変換基板に使用する際には注意が必要です。→詳細を見る
SSD 一般名称 SSD(SATA、microSATA、miniSATA=mSATA) 狭義にいえば従来の2.5"HDDや、1.8"HDDサイズのハードディスクをそのまま置き換えられるようにしたNANDフラッシュ製品です。広義にいえばメモリコントロール回路をふくむNANDフラッシュ製品の総称です。 microSATA、miniSATA(mSATA)をふくめたシリアル転送のSATA規格の大容量のものが主流ですが、IDE機器置き換え用として長寿命と高品質をうたう産業用のパラレル転送規格のSSD(IDE)も流通しています。 2012年よりプリント基板型の拡張機器の形状や接続方法を規定した「M.2規格」が登場し、これまで基板型で主流だった「mSATA規格SSD」は、今後「M.2規格SSD」にシフトしてゆきます。 |
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主流の大容量SATA仕様 SSD |
基板タイプのmSATA仕様 SSD |
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Old MacでSATA関係の変換基板を使う場合は注意が必要 「mSATA」と表示されたデバイスであっても、時代の流れで、内部規格が1.5Gb/sではなく3.0Gb/sのSATA-II規格、さらに6.0Gb/sのSATA-III規格になっている場合があります。 当サイトのOld Mac(System6-MacOS9.2.2)機でのIDE-SCSI変換の記事中のIDE部分に、「SATA-II」製品をIDE-SATA変換して使うことはできません。 認識動作時点でハングアップしたり、ユーティリティの段階でエラーとなります。 1.5Gb/sのSATA規格製品についても現在のところ当店ではHDD用途での初期化などで成功例がないことから、Old Macでは明確な動作保証が記載されていない限り「SATA製品は使えない」ものと考えております。
旧型Windows機でもSATA-II 製品が使えないことがあります 初期のSATA インターフェース(特にVIA製SATAコントローラーチップ)をもつWindows機でも同様です。 SATA-I 規格(1.5Gb/s、単にSATA)の場合は従来のIDE(ATA)との互換性の関係でコマンド体系やドライバ仕様の互換性が高く、こうしたSATA-I (SATA)用の変換基板を使えば従来のIDE(ATA)デバイスを利用できていましたが、SATA-II(3.0Gb/s)規格以降はシリアルSATAネイティブのAHCI仕様に大きく変化しました。(AHCI仕様はWindows Vistaモデルから導入されています) バッファローのPCI用SATA 増設I/FカードではSATA-IIのHDDが認識できませんし(強制的に1.5Gb/sモードにすれば使えますが)、AHCI仕様のVista対応機でもSATA-IのHDDにWindowsXpをインストールするためには、BIOSでAHCIの設定をSATAではなくIDEモードにしなければなりません。(=XpのインストーラがAHCIのSATAモードに対応していないため) SATA-IIはSATA-Iの上位互換ですが、SATA-IでカバーされていたIDE(ATA)互換へ変換対応の部分はSATA-IIでは除外されたと考えられます。 これらのことから、商品名称や商品の説明に出てくる「IDE-SATA変換基板」、「CF -SATA変換基板」、「mSATA-IDE変換」の中で「SATA」というのは「SATA-I用」と考えるべきです。 これらの変換基板にSATA-II規格以降の新しい規格のSSDなどを接続しても、コマンド体系などが異なるためにうまく認識できなかったり、動作モードなどが強制的に制限されたりして思うような結果にならないことがあります。
インテルMac でもSATA-II 、SATA-IIIに関しては注意を 容量アップのためSSDを換装する場合、ひとつの製品が「2011年モデルではSATA-III(6Gb/s)/2010年モデルではSATA-II(3Gb/s)で動作する」のように、条件はありながらも下位コンパチで動作する場合は問題ありませんが、いいろいろと制約がある場合があるので注意が必要です。 |
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東芝が開発したNANDフラッシュメモリの技術は、広くSSD、USBメモリ、SDカード、コンパクトフラッシュなどに使われていて、スマホ、タブレットPC、Ultrabook ノートPCが薄くて軽くなったのはこのおかげともいえます。 すべてのNANDフラッシュメモリ製品には、データ書き換え回数の限界(寿命)や経年の動作速度の低下、記録情報の保持期間など、従来のハードディスクにはなかった重要な制約が存在しており、いいことづくめではありません。 NANDフラッシュメモリの詳細な解説は後述の参考サイトにゆずり、ポイントを簡潔に説明します。 1.データの書き込み回数に上限がある SLC、MLC、TLCタイプの3種類があり、特徴は以下のとおりです。 書き込み可能回数 SLC>MLC>TLC 記憶容量 SLC<MLC<TLC 高速動作 SLC>MLC>TLC 価格 SLC>MLC>TLC ■ 信頼性が要求される工業製品やサーバー用にはSLCタイプが使われる。 ■ MLCは大容量だが、SLC(約10万回)の1/10の書き込み回数で、しかもだんだんとデータの信頼性が低下してゆく。 ■ TLCは安価な製品(USBメモリなど)に使われ、MLCの1/2〜1/3書き込み回数。 ただし Windows7以降で使う場合は、空き領域が十分にあれば書き込み回数は実質的に考慮する必要はないとの記事が増えています。
2.全体の記憶セルをまんべんなく使う技術=ウェアレベリング(Wear leveling) 1個の記憶セルに書き込み回数の上限があるため、特定のセルだけが回数多く使われないよう、全体のセルが平均して使われるように分散書き込み管理をするのが「ウェアレベリング」という技術で、その仕組みは各社の企業秘密。この技術の差が信頼性・品質の差に現れます。 SSD内部には記憶セルのコントローラーがあり、それにウェアレベリングが組み込まれています。またWindows7以降では、「SSD」は「HDD」とは別の新しい種類のストレージと認識され、書き込み速度の低下を回避する「Trim機能」がOS(OSX10.7以降でも対応)に備わっています。つまり進化したコントローラーをもつSSDを新しいOSで運用する場合には、これまでのHDDを置き換えてもほとんど支障がない時代になったのですが、Mac、Windowsともに旧型機では新技術の恩恵を享受できるとは限りませんので過度な期待はやめておきましょう。 また購入時点の状態に戻すには、SSD専用のユーティリティソフトで「SecureErase」という作業が必要です。HDDの「完全消去」に相当します。
3.データ復旧は従来のハードディスクよりも難度が高い NANDフラッシュメモリ製品は上記のように企業秘密の固まりで、データ復旧の技術もハードディスクにくらべてまだ緒についたばかり。大手データ復旧会社でも料金らんは「SSDをのぞく」という注釈もけっこうあります。 書き込み回数が上限に近づくにつれてデータの値も精度が落ちるうえ、「ランダム分散書き込み」や「暗号化」など各社固有の技術で構成されているため、たとえファイルとして救出できたとしてもデータそのもの使い物になるかどうか、という点がハードディスク時代の復旧と大きく異なります。したがって、これまで以上にデータのバックアップ体制が重要です。SSDはもちろんUSBメモリからデータを復旧するのも実はけっこう難しいです。
4.データの保持期間が短い 2014年3月現在のNANDフラッシュメモリ製品のデータ保持期間は、電源供給停止から約10年ほど(下記参考サイト参照)です。つまり数年間しまいこんでおいたPCの電源を入れても、すでにOSやデータが消失していたということになる可能性が高いということです。
5.SSDのデフラグはXp、Vistaではダメ! これまでは経年でPCの動作が遅くなる原因のひとつがデータのフラグメンテーションだったため、HDDの「デフラグ(最適化)」はふだんのPCお手入れの基本でしたが、SSDの場合はデフラグ作業により書き込み回数が増えて寿命が短くなります。Windows7ではOS側でSSDをHDDと区別するためデフォルトで「自動デフラグ」は無効ですが、Vistaよりも前のOS(Xpなど)では「デフラグ」をすることは禁物です。ただし、データが一度も書き込まれていない「空き領域」についてのデフラグは有効で、この場合、Windows標準の最適化ツールではなく、空き領域用のフリーのデフラグツール「Priform Defraggler」を使います。 |
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