|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2020.6.4 最終確認 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本ページの記載内容は、Macintosh Plus のSCSI接続ハードディスクには当てはまりません ! Macintosh Plus のSCSIインターフェースは、正規のSCSI規格ではないため同機をハードディスクなどのSCSIドライブから起動するには各種の条件が必要となり、本ページでのテスト結果は妥当性がないので参考にしないでください。 Macintosh Plus に機種限定したHDD関連の記事はこちらです。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
68ピン・80ピンのHDDにMac用フォーマッタが通用するか? Mac用のHDDフォーマッタソフトには、旧来のApple純正ドライブ専用のApple HDSC Setup、漢字Talk7.5.2以降のApple純正の「ドライブ設定」のほか、国産のB's Crew、高性能フォーマッタのHard Disk toolkit 、Silverlining、フリーソフトのLidoなどがあります。 バッファロー製品に付属していた「Drive7」はバッファローがMacを見限ってからは、いつのまにか忘れ去られました。 ほかのページでも繰り返し書いておりますが、MacのOS側でのSCSI制御は、SCSI Managerが受け持っています。 Macの事実上の標準であるSCSI-2規格は、漢字Talk7.5のSCSI Manager 4.3で正式にサポートされましたが、古いネット記事上では「バグあり」「問題」という言葉が見受けられるものの、その後解決されたどうなのかは不明ですし、次のSCSI-3規格もあまり情報はありません。 SCSI-2規格のHDDは、50ピンのFast SCSI規格はもとより、68ピンのFast Wide SCSI規格のドライブの入手もむずかしくなり、中古入手ターゲットは現在、SCSI-3つまり「Ultra SCSI(50ピン)」と「Ultra Wide SCSI(68ピン、80ピン)」規格のドライブにシフトしています。 本ページの記述は、漢字Talk環境下での2.1GB〜9.1GBの80ピンドライブについてのもので、一般的な50ピンハードディスクにたいする各フォーマッタソフトの評価ではありません。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
先に結論からいうと、68ピン・80ピンのHDD用フォーマッタソフトの試験結果は、漢字Talk 6.0.7- 7.1-7.5.3を通じて、ほぼ問題がなく一番対応力があるのが Hard Disk Toolkit 1.8でした。 なお、CllassicIIは試験の途中でSE/30と同じ結果が予想されたため、途中で試験を取りやめました。 またSilverlining 5.3.1は、中古市場で台数の多いSeagate製ST34371WCでのテスト結果が、ClassicでもSE/30でも不調であったことから、早い段階で「68ピン・80ピンのHDD用」には不可と判断しほかのHDDでの試験を取りやめました。
FWB社製 Hard Disk Toolkit 1.8(System7.0以降対応) これ1本でも「ほぼ万能」といってよく、いざとなればB'sCrewとLidoを併用すれば完璧です。 バージョン1.7は漢字Talk 6.0.7と7.1への対応をうたっていますが7.5への言及はありません。実際に入手できるHDDがSCSI-3世代ですので、7.5対応を明確にしているバージョン1.8のほうがより確実に使えます。 唯一の難点は、HDDアイコンのデザインに選択肢がなく、FWB社のロゴアイコンしか使えないということです。
B'sCrew2.1.1 優秀な国産フォーマッタであるB'sCrew2.1.1の場合は、「まかせた範囲はかっちり仕事をする」というプロ職人的で、ほかのフォーマッタソフトが途中で投げ出したHDDでも最後まで責任を持ってフォーマット&初期化してくれます。 漢字Talk6では使えず、メモリを多く必要とするため、最大4MBメモリまでの68000機・68020機では漢字Talk7.1でも使えません。 B'sCrew2.1.1でのフォーマットには重要な問題点があります。 漢字Talk7.5.3環境下でB'sCrew2.1.1でフォーマット&初期化したハードディスクは、漢字Talk6.0.7ではマウントされず、漢字Talk7.1では第2パーティション以降がSCSI Probeでもマウントできないという不具合です。 (詳細は後述の「B'sCrew の優れた点と使用上の注意点」を参照) より新技術に対応するため、いくつかの古い技術は切り捨てていくというタイプで、「SCSIバス上で漢字Talk7.5.3とそれより古いOSバージョンを混在させて使わない」という条件であれば、最も良好な結果を示しました。
Lido7.5.6 フリーソフトのLido7.5.6は、Classicにおいて、Seagate製2GBのHDDはなんとかフォーマットできたものの4GB超のHDDではまったく使えず、逆にWestern Digital製は9.1GBでも問題なくフォーマットできたところから、「メーカーを選ぶ」という点で 微妙な結果になりました。 ほかの68000系のMac(SE、Plus、512K)でも、Seagate製の「4GBサイズ以上のHDD」のフォーマットにはおそらく使えないと予想されます。 68030以上の機種ではLido7.5.6はほぼ問題なしです。
Silverlining 5.3.1 「Mac用フォーマッタならSilverliningかHDTか」といわれたほど、高性能Mac用フォーマッタとして評価が高かったSilverliningですが、68ピン・80ピンのHDDにたいしてのSilverlining 5.3.1は、漢字Talk 6.0.7- 7.1-7.5.3のいずれにおいても不本意な結果に終わりました。 もともとSilverliningの「高性能」とは、サードパーティ製HDDに対応したその独自のHDDドライバによって引き出されるものであり、Silverlining 5.3.1でフォーマットに失敗した場合にはその時点で、HDDにSilverliningのドライバが残っているため、Lido7.56やHDT1.8などで再フォーマット使用としても拒否されます。ただし、B's Crew2.1.1ならその失敗したドライブを再フォーマットすることができます。 このことから、Silverlining のバージョン5.3.1は、68ピン・80ピンのWide SCSI のHDDには使えないと判断します。もちろん、普通の50ピンタイプなら問題ないでしょうが。
Silverlining 6.0.1 別の試験で、Silverlining のバージョン6.0.1でフォーマットすれば、Macintosh Plus を外部HDDから起動させることができるらしいことが判明したために、Silverlining 6.0.1のテストは、後日(上記試験の1年後に)、追加実施したもので、5.3.1と同様にテストしてない組合わせがあります。 しかし、各HDDでのフォーマット結果はバージョン5.3.1と同様にかんばしくなく、こちらも68ピン・80ピンのWide SCSI のHDDには使えず、普通の50ピンタイプ用と判定しますが、「正式なSCSI機ではないMacintosh Plus を外部HDDから起動させる」という点では、たいへん重要なバージョンです。 Macintosh Plus を外部HDDから起動させたい場合は、こちらを参照ください。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
注意:以下のHDDはいずれも80ピンタイプのドライブのため、前ページの(18素子 〜 26または27素子)ターミネータ内蔵の80-50ピン変換基板を装着しないと、どのドライブも認識されません。 (表中の18pin Term =18素子ターミネータ使用) |
||
|
|||||||||||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||||||
|
||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||||||
|
||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||||||||||||
|
|||
|
||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||||
|
||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
|
||||||
|
|||||||||||||||||||||
◎ 問題なし △ 追加作業でOK × 不可 − 未試験 |
||
2019.2現在、ネット上から入手可能なフォーマッタソフトのバージョンとOS対応は以下のとおりです。 入手先については記述しませんのでがんばって探して、かつ、なんとか漢字Talk環境下まで持ち込んでください。
Hard Disk Toolkit(インストーラー形式) Ver.1.7(1995) System 6.x(7.1推奨) (実際は7.5 〜 OS9も可) Ver.1.8(1995) System 7.0 〜 7.5 (実際は 〜 OS9も可) Ver.2.5.3(1998) System 7.5.3 以上 68030以上 Ver.3.0.2(1999) System 7.5.3 以上 68030以上 Ver.4.5.2(2001) Mac OS8.0〜 9.1
Silverlining (ドラッグコピー形式) 5.3.1(1991) System 6.x 〜 OS7.6 5.4.2 (1992) 不明 5.6.3(1995) 不明 6.0.1 (1995) 不明 Pro 6.1 (1999) System 7.5.3 以上 (Plusをのぞく)
Lido (フリー)(ドラッグコピー形式) 7.56 (1995) (System 6.0.4) 〜 System 7.5.2 − (実際は 〜 OS9も可)
* * * 漢字Talk7.5.2以降だけの環境で使う場合は、それぞれの一番新しいバージョンを使えばいいのですが、SCSIバス上で漢字Talk6.0.7や7.1と混在あるいは共有する場合には、それぞれのOSに対応したバージョンを中心に検討する必要があることから (1)Hard Disk Toolkit Ver.1.8(1995) System 7.0 〜 7.5 (2)Silverlining 5.3.1(1991) System 6.x 〜 OS7.6 (3)Lido 7.56 (1995) (System 6.0.4) 〜 System 7.5.2 − これに手持ちの (4) B's Crew 2.1.1 漢字Talk7.1以降対応 の4種類のフォーマッタソフトで試験しました。 |
||
B's Crew 2.*は、System7.0 および漢字Talk7.1以上でないと動作しません。 ほかのフォーマッタソフトにないB'c Crewの優れた点 (1)ドライブの認識(解析力?)に強い Silver Lining 5.3.1で4.35GB Seagate製ST34371WCのフォーマット作業中に操作を中断した場合に、再度フォーマットをやり直そうとしたらドライブが認識されなくなりました。このためほかのフォーマッタ・ソフトを使ってフォーマットをかけようとしましたが、どれもドライブを正しく認識できない中で、B'sCrew2.1.1だけが正常にフォーマットすることができました。
(2)DOS環境またはメーカー出荷時の物理フォーマット結果に対応している Windows時代に入ると内蔵用SCSIドライブはフォーマット(=物理フォーマット)済みで出荷されるようになります。またWindowsユーザーが再び自分で物理フォーマットを行う場合」は、SCSI増設カード上のBIOSユーティリティで実行することが可能です。(このためWindows・DOS環境においては市販のフォーマッタソフトというのはほぼ存在しません。HDDメーカー、またはSCSI増設カードのメーカーから提供されるだけです) B's Crew 2.*では、こうした物理フォーマット済みで工場出荷されたHDDや、Windows・DOS環境で再物理フォーマットされたHDDにたいして、ユーザーはイニシャライズ(初期化=論理フォーマット)だけを実行すれば、ごく短時間(数分程度)でMac用HDDとして使うことができます。 ほかのMac用のフォーマッタ・ソフトでは、こうした物理フォーマット済みのドライブであっても、あらためて1時間近くかかるMac用にフォーマット&イニシャライズする作業が必要となります。
漢字Talk7.5.3上でB's Crew2.1.1でフォーマットする場合の注意点 漢字Talk7.5.3上で起動HDD、増設ドライブとしてそのまま使う分には問題ありませんでしたが、漢字Talk7.5.3上でフォーマットおよびイニシャライズ(初期化=パーティション作成)したハードディスクは、以下の問題点を抱えています。
以下の説明では、漢字Talk7.5.3上でB's Crew2.1.1でフォーマットしたハードディスクをここでは便宜上「B's Crew7.5.3ドライブ」と呼ぶことにします。
(1)B's Crew7.5.3ドライブを増設用ドライブとして使う場合 ■ 漢字Talk7.1システム下では、認識されても自動マウントされないので、再起動のたびにSCSI-Probeなどで手動マウントする必要がある。 ■ 漢字Talk6.0.7システム下では、自動マウントされず、フォーマッタユーティリティなどでも手動マウントできない。 漢字7.5.3でデータを蓄積したB's Crew7.5.3ドライブを、漢字Talk6.0.7の外付けHDDとして接続しても、データが読み取れないということです。 (データが消滅したわけではなく、再度、7.5.3や7.1上のSCSIバスにつなげば、データにアクセスできます)
(2)B's Crew7.5.3ドライブを漢字Talkの起動ドライブとして使う場合 ■ 漢字Talk7.1システムはB's Crew7.5.3ドライブの第一パーティションから起動できるが、B's Crew7.5.3ドライブ自身の第二パーティションはマウントできない。 ■ 漢字Talk6.0.7システムは B's Crew7.5.3ドライブの第一パーティションから起動できるが、B's Crew7.5.3ドライブ自身の第二パーティションはマウントできない。 漢字6.0.7システムでは上記(1)のように、B's Crew7.5.3ドライブを一切認識・マウントできないので、OSインストーラから6.0.7をB's Crew7.5.3ドライブ にインストールすることができません。 このため、B's Crew7.5.3ドライブに漢字Talk6.0.7システムを組み込むためには、FDDや外付けHDD、CD-ROMなどで起動して「あらかじめインストール した6.0.7システムフォルダ」をB's Crew7.5.3ドライブにドラッグコピーするしかありません。
この状況は、50ピンハードディスクでも同じ結果でした。
ちなみに、本ページで試験に使用したほかのフォーマッタソフトでは上記の現象は確認されませんでした。 |
||
被検査対象となるハードディスクは以下の通りです。(いずれもシングルエンド80ピン) (1)HP製 D3528C(Seagate 製ST32171WCのOEM、1998)2.16GB SCSI-3、 Fast-20 (2)Seagate製 ST34371WC (1998) 4.35GB SCSI-3、 Fast-20 (3)WD 製 WDE4360-0308A5 (2001) 4.36GB SCSI-3、 Ultra Fast Wide (4)WD 製 WDE9100-0708A3 (2001) 9.1GB SCSI-3、 Ultra Fast Wide (5)IBM 製 DCHS09Y (1997) 9.1GB SCSI-3、 Ultra Fast Wide (Compaq 242899-001)
試験に使う80-50ピン変換基板以下の通りです。 (1)HP製 D3528Cと(2)Seagate製 ST34371WC は、こちらの(A)に自作の18ピンターミネータを取り付けたものを使用 (3)WD 製 WDE4360-0308A5 は、こちらの(B)を使用 さらにに自作の18ピンターミネータを取り付けたものにさらに8ピン分追加したものでも確認(同一結果でした) 試験に使うMacは以下の通りです。 (1)SE/30 後期型、68030、8MB、ノーマルROM(非クリーン32bit) (2)Classic、68000、4MB (3)ClassicII、68030、10MB、ROM4個(クリーン32bit)タイプ 試験ではSE/30から順に作業を行うため、SE/30での結果が十分に良好であった場合、クリーン32bitに対応したClassicIIのほうがSE/30よりも 同等またはそれ以上の結果が見込まれるので、途中からClassicIIでの確認試験を省略しました。
試験に使うOSは以下の通りです。 (1)漢字Talk6.0.7 (SE/30、Classic用)標準インストール (2)漢字Talk6.0.7.1 (ClassicII用)標準インストール (3)漢字Talk7.1 すべてのMac用標準インストール (4)漢字Talk7.5.3 すべてのMac用標準インストール
フォーマッタのインストールとシステムフォルダの関係は以下の通りです。 (1)インストーラ形式のHard Disk ToolkitとB's Crew は、各OSごとに3回ずつインストールし、アプリケーションの入ったフォルダは それぞれひとつずつだけ残し、外付けHDDの上に配置して共用 (2)漢字Talk7.1でのHard Disk Toolkit使用時は、機能拡張内のB'sCrew Extentionがコンフリクトするので、同アイコンを機能拡張フォ ルダから取りはずしてから実行 (3)アイコン1個で動作するSilverliningとLidoは、アイコン単独で外付けHDDの上に配置して共用
試験に使う3つの起動OSは以下のように運用します。 外付けのQuantum製4.3GB50ピンドライブに2GBパーティションを1個作成し、3つの起動OSを同一パーティション上に配置。 起動OSの切り替えは、「Finderの出し入れによる切り替え方法」を使用。 (ただし6.0.7→ 7.1切り替えだけは、7.1起動フロッピーでのMac起動で、先に外付けHDDをSystem7用にデスクトップ再構築してから、正式に「Finderの出 し入れによる切り替え方法」で切り替え。)
フォーマット結果の判定方法 フォーマット(物理フォーマット)したあと、2GBのHDDは1パーティション(2048MB)に、4GB以上のHDDは2パーティション(各2048MBずつ) にイニシャライズ(初期化=論理フォーマット)する。
外付けの起動HDDから、作成したすべてのパーティションにファイルをコピーし、そのファイルをもう一度、外付けの起動HDDに書き戻す作業が正常で あれば可とする。 |
||
記事を撤回します(2018.10.28) (理由)あらためてSE/30にて、Apple製でないファイルを一切ふくまない純粋な外付けHDD漢字Talk7.1システムでD3582Cに簡易インストールしたところエラーなく漢字Talk7.1インストールができました。またClassicIIで初期化および漢字Talk6.0.7.1をインストールしたD3582Cに、外付けHDDからファイルを書き込んでも正常に書き込みできました。 テストに使用した既存の漢字Talkシステムの構成の問題またはその際のADB機器の不具合などが、D3258Cの動作確認に影響を与えた可能性があります。 (似た事例がある場合の参考事例として記事は残します)
現在のところ、68ピンのST32550Wと同様に使えるものと判断し、以下の記事は撤回します。
SCSI-3用HDDは 漢字Talk6.0.7、漢字Talk7.1では使えない!? SE/30ですでにフォーマット済みのこのHDD(D3582C)に、あらためてClassicIIからのインストール起動FD(漢字Talk6.0.7.1)で6.0.7.1をインストールしたところ、このHDD(D3582C)からは漢字Talk6.0.7.1で起動できるのですが、このHDDへ外付けのドライブから何かのファイルを書き込もうとするとシステムエラーになります。 そのClassicIIでは、ほかの50PinのQuantum製内蔵HDDへは、漢字Talk6.0.7.1のインストールもファイルの書き込みもすんなりできるので、HP製D3582CをOld Mac機に使うことになにか問題があるのかもしれません。
そこで、SE/30でこのHDD(D3582C)がちゃんと使えるか確認テストを実施しました。 外付けHDDから起動して、CD-ROMから内蔵HDDにOSインストールした4つのパターンの結果が以下のとおりです。 (1)外付けHDDで漢字Talk7.1を起動 内蔵HDD(D3582C)へ漢字Talk7.1 を簡易インストール:TrueTypeフォントのインストールプロセス時に「バスエラー発生」でインストール不可 (ただしTrueTypeをふくまない「最小限のシステムインストール」では問題なく完了) 内蔵HDD(D3582C)へ漢字Talk7.5.3を簡易インストール:問題なくインストール完了し、内蔵HDDから起動可。内蔵HDDへの書き込みも可。
(2)外付けHDDで漢字Talk7.5.3を起動 内蔵HDD(D3582C)へ漢字Talk7.1 を簡易インストール:問題なくインストール完了し、内蔵HDDから起動可。内蔵HDDへの書き込みも可。 内蔵HDD(D3582C)へ漢字Talk7.5.3を簡易インストール:問題なくインストール完了し、内蔵HDDから起動可。内蔵HDDへの書き込みも可。
また、2016.11には別個体の同製品(D3582C)に、外付けHDD内の漢字Talk7.1と漢字Talk7.5.3の2種類のシステムフォルダをコピーして個々に起動確認したところ、漢字Talk7.1では起動時にスマイルマックで止まってしまいましたが、漢字Talk7.5.3では起動できました。
【考察】 TrueTypeフォントのインストールプロセス時のエラーというのはあくまでも画面に表示されるエラー名のことで、実際にはほかのシステムファイルの組み込みの部分で問題になっているものと考えられます。 D3582CはUltra SCSI(SCSI-3)規格で、一応、SCSI-1、SCSI-2での操作が可能となっていますが、漢字Talk6.0.7.1や漢字Talk7.1の古い(SCSI-Iの時代の)OSのSCSIマネージャーでは、80pin のD3582C(SCSI-3)をうまくサポートできないのも仕方ないことかもしれません。 漢字Talk7.5からSCSIManager4.3でSCSI-2が正式にサポートされています。 こうした状況から「SCSI-3対応表記のHDD」については漢字Talk7.5以上でのご使用をおすすめします。 漢字Talk6や漢字Talk7.1で運用する場合は、50ピンとは世代が近い68Pinタイプ(上記ST32550Wなど)をおすすめします。 |
||
Copyright © 2012-2024 Namio Nakajima www.marushin-web.com |
||||