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2023.12.16 最終確認 |
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MacのSCSI規格は以下の通りです。 PowerMac G3時代にUltra Wide規格のハードディスクを使用できる機種がありましたが、Macintosh 512K以降、どの機種においても以下が基本です。 ■ インターフェース Narrow SCSI (SCSI-1)規格、非同期転送、シングルエンド方式(SE) (漢字Talk7.5以降は SCSI-2対応) ■ 転送速度 5MByte/s (SCSI-2) ■ HDD接続 最大6台 ■ フロッピードライブに次ぐ起動順位 SCSI ID番号の大きいほうから優先 (最後がID=0のドライブ) ■ SCSI ID番号は基本的には、応答の遅いデバイス(光学ドライブ)に大きい番号を当てる |
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Mac で使える最大ボリュームサイズは一般的には以下のように表現されています。 ■ System 6.0.4 〜 System7.1 / 漢字Talk 7.1まで 2GB ■ System 7.5/ 漢字Talk7.5 の場合 4GB (ただし7.5.2以降は2TB ※注参照) (ただし68000機や68030機で起動用ボリュームとして使う場合のパーティションサイズは2GB以下) 実際に容量制限を超えるSCSIハードディスクを使って フォーマット・初期化実験を実施した結果、 ■ System7.1 / 漢字Talk 7.1まで 4.3GB のドライブ(商品としては4GB用と表示) ■ System 7.5/ 漢字Talk7.5 の場合 9.1GB のドライブ(商品としては8GB用と表示) が使えることがわかりました。 |
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※注 【 漢字Talk7.5 の最大ボリュームサイズの補足 】(2016.6.30追加) 漢字Talk7.5は一種類しか存在しない漢字Talk7.1とちがい、7.5、7.5.1、7.5.2、7.5.3、7.5.5の 5 種類が存在します。(7.5と7.5.3は正式な「製品版」です) 7.5.2以降は最大ボリュームが以下のように飛躍的に拡大され、かつ「1ファイル2GBまで」に対応、第 2 パーティション以降の任意のパーティションからOS起動ができるようになりました。 漢字Talk7.5、7.5.1 最大ボリュームサイズ 4GB 漢字Talk7.5.2、7.5.3 7.5.5 最大ボリュームサイズ 2TB (出典:IOデータ HDVS-UM取扱い説明書 p.80) また、HDVS-UMの取扱い説明書には パーティション作成の際の注意:漢字Talk上で動作するアプリケーションはほとんど2Gバイトまでの対応となっているため、安全にお使いになるために1パーティションを2Gバイト以下にすることをおすすめします。 となっています。 |
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Old Macを使うときに出てくる、いくつかの事例を紹介します。
Big Drive(137GB超)IDEハードディスクの場合の制約 「外付け用IDE→SCSI変換タイプ」のハードディスクの場合も、前述のOSごとの容量制限に合わせてパーティションサイズを決めれば80GBや160GBのIDEハードディスクに換装しても使えます。 一方、Powerbook G3(Pismo)などはIDEドライブですが、137GB(127.98GB)以上は認識されない仕様になっています。 (「ATA/100規格の160GB」のHDDをPismoに装着すると「ATA/66の127GB」ドライブとして扱われた事例より) このような観点から、漢字Talk7.5.2以上の場合、137GBを超えた容量の部分に関してパーティションが切れるかどうかは、外付けHDD製品の「IDE→SCSI変換」部分の基板の仕様(ATAコントローラー)に依存するものと予想されます。
ファイル共有時の制約 Mac同士でファイル共有をするときに、アクセス相手の公開フォルダの容量の大小にかかわらず、その公開フォルダが属するボリュームの大きさが先述のOSごとの制限ボリュームサイズ(パーティションサイズ)以下でなければなりません。 漢字Talk7.1からアクセスするときに、公開側のボリューム(=共有HDD、共有CD-ROM、共有USBメモリなど)が2GB以下でないといけないということです。 詳細はファイル共有の項を参照。
あるMacを使おうとすると、おもに以下の複数の制約対象の中から最も低い条件が適用されます。 1.ファイルシステムによる制限 HFSの場合、最大ボリュームは2TB HFS+の場合、最大ボリュームは8EiB 2.OSによる制限、ファイル共有による制限 漢字Talk7.1以前は認識される最大ボリュームは2GBまで 漢字Talk7.5、7.5.1は認識される最大ボリュームは4GBまで 漢字Talk7.5.2以降は認識される最大ボリュームは2TBまで MacOS9.xでは190GBを超えるボリューム上の「システム」を認識しない (実際には、Powerbook G3 wallstreetにおいて、80GBや100GBのIDEドライブ・パーティションでは、システムフォルダとして認識されず、 パーティションを72GB=72000MBに切り直せば起動可能でした。ロジテック製のUSB/SCSI両用外付けHDDを、SCSIフォーマッタでHFS フォーマットにてフォーマットし、イニシャライズした上での事例なので、190GBの制約との関連は定かではありません) 3.ATAコントローラーによる制限(IDEドライブの場合)=48ビット LBAに未対応の場合は137GB(127GB)まで Powerbook G3(2000,Pismo)は48ビット LBAに未対応のため、127GBまでしか認識しない 4.CPUによる制限 68030以下は(漢字Talk7.5.2以降であっても)起動パーティション(ボリューム)は最大2GBまで 5.CPUによる制限 たとえば「SE/30を漢字Talk7.5で使う場合」は、2の制限では漢字Talk7.5の4GBですが、4の制限で起動ボリュームは2GB以下となるので、起動HDDとしては最も低い条件の「2GB以下」が適用されます。 「Quadra700を漢字Talk7.5で使う場合」は68040機なので4の制限がなく、起動ボリュームは4GB以下が適用されます。しかし、漢字Talk7.1のMacとファイル共有」する可能性がある場合は、公開側に2の「漢字Talk7.1の2GB」の制限に対応する必要がでてくるので、実質的には「2GBが無難」といえます
こうしたことから、ハードディスクの購入時の容量の目安は、 Old Mac機では10GB以下のハードディスク、MacOS9(単独起動)機までは120GB以下がベスト ということになります。(OSX機は160GB超も可) あとはフォーマッタソフトで、起動ボリュームのサイズを適切に決めます。 |
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「2GB以下」の2GBとは? 「2000MB」「2048MB」「2.16GBもふくむ」 ??? ! どれが正しい? ハードディスクの容量を表す用語には「ディスクサイズ」「ボリュームサイズ」「パーティションサイズ」があります。 「ディスクサイズ」は物理フォーマットが完了した後、まだ初期化(イニシャライズ)していない、つまりパーティションサイズも名称も決定されていない状態でのドライブ全体の容量を指します。ドライブサイズでもあり、商品として表示されるサイズです。 パーティションに区切った領域をボリュームと呼ぶので、1パーティション=1ボリューム、つまり「パーティションサイズ」は初期化(イニシャライズ)するときのサイズ指定の「容量サイズ」であり、「ボリュームサイズ」はOS上でファイルを扱うときの最上位階層の「領域サイズ」ということで、呼称が違うだけです。 それでは一般に「2GB以下」「4GB以下」といわれるOSごとの容量制限ですが、厳密に漢字Talk7.*では容量の端数のどこまでを2GB、4GBとしているのかよくわかりません。実際のところはどうなのでしょうか。 「2GB以下」「4GB以下」と制限されると、せっかく2.16GBや4.3GBと表示されたハードディスクを見つけても購入していいのかどうか迷ってしまいます。 * * * 公称「2.16GB」「4.3GB」として販売されているハードディスクを実際にフォーマットして検証した結果、「2048MB以下」が正解のようです。 4.3GBのほうは単純に考えれば4096MBということになりますが、7.5、7.5.1での検証はしておりません。漢字Talk7.5.2以降では公称「4.3GB」のディスクを丸ごと1パーティションとして使えるので、4.26GBの最大値に設定できますが、そもそも2TBまで可能なため実質的に細かく検証する必要はありません。
「2.16GB」ディスクは最大値で2082.6MBを設定でき、漢字Talk7.1のもとで読み書きも可能ですが、当店は以下のように結論します。 漢字Talk ではハードディスクは「2048MB」以下のパーティションに切るのがベスト べつに漢字Talk7.5.2以降で使っているのであれば、好きなパーティションサイズに切ってもなんら支障はありませんが、万が一、漢字Talk7.1の起動フロッピーで立ち上げたり、漢字Talk6や7.1からファイル共有される可能性がある場合には、2048MBを超えるボリュームは認識されません。(正確にいうと、ボリュームは認識されHDDアイコンも表示されますが、書き込み不可です。未確認ですが、たぶん読み出しも不可と思われます) 漢字Talk7.5.2以降で、2.16GB、4.3GB、9.1GB、...80GB(IDE変換)などの2048MBサイズ以上のパーティションが切れるディスクの場合は、最低限1パーティションは共有用のパーティションとして「2048MBサイズ」のものを作っておき、残りは任意にしておくと使い勝手がよくなります。 その際、先頭のパーティションを「2048MBサイズ」にしておくと、漢字Talk6、7.1、7.5などのOSもインストールして起動ディスクとしても使うことができます。 |
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追記:(2022.11.19) 一部のフォーマッタソフトでは、「2048MB以下」ではなく、「 2047MB 以下」での設定を推奨しているものがあります。 「2048MB」の設定でうまくいかない場合には「2047MB」「2000MB」でやってみてください。 |
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漢字Talk6と漢字Talk7.1以降では、ファイル/フォルダの管理技術が異なるため、同じディスク上で使用するOSを漢字Talk6から漢字Talk7.1以降に変更する際、漢字Talk7.1以降での起動時にデスクトップが作り直されます。 OS上のファイル/フォルダの取り扱いの境界線は「漢字Talk6と漢字Talk7.1の間」にありますが、ハードディスクの管理については漢字Talk7.5からSCSI Manager 4.3によってSCSI-2がサポートされ、さらに漢字Talk7.5.2からは最大ボリュームが拡張されて第2パーティションからも起動できるなどの変更もあることから、ハードディスクの管理の境界線は「漢字Talk7.1と漢字Talk7.5の間」にあるといえます。 このため、漢字Talk7.1以前と漢字Talk7.5以降にまたがってMacを運用する場合には、どのバージョンの漢字Talkで使用するハードディスクをフォーマットするかが重要な問題となります。
ハードディスクは漢字Talk 7.1でフォーマットするのがベスト!? そんな話聞いたことがないと思われるかもしれませんが、当店のフォーマットテストで、確認のための再試験を行っても、以下のような状況が発生しました。 【試験環境】 使用機種 SE/30 (8MBメモリ、ノーマルROMSIMM) 外付け起動用HDD ドライブ QuantumQST-4320S (漢字Talk6.0.7J、7.1J、7.5.3Jの3種類入り) フォーマット(テスト)対象 Seagate ST34371WC(4.3GB シングルエンド 80Pinタイプ) +50ピン変換基板(パッシブ18ピンターミネータつき) 使用フォーマッタ 3種類 (1)B's Crew2.1.1 (漢字Talk7.5以降対応)、(2)Lido7.5.6 (漢字Talk6,7対応)、(3)HardDiisk Toolkit 1.8. (漢字Talk7.1推奨)
手順1.外付けHDDを漢字Talk7.5.3Jから起動して、3種類のフォーマッタでそれぞれST34371WCをフォーマット後に2つのパーティションを作成。 手順2.各フォーマッタソフトごとに「フォーマット、初期化」の後、外付けHDDを(1)漢字Talk7.1J、(2)漢字Talk6.0.7Jの2パターンで起動して、 それぞれ起動T34371WCの2つのパーティションへのファイルの読み書きを確認。 【結果】 外付けHDDの漢字Talk7.5.3下で「B's Crew2.1.1でフォーマットされた」新HDD(ST34371WC)は、 (1)漢字Talk7.5.3 環境下の外部ボリュームとしても、また新HDDを7.5.3起動ボリュームとして問題なく使える。 (2)漢字Talk6.0.7 環境下の外部ボリュームとしては一切マウントされない。(=当然、起動システムが組み込めない=起動ボリュームには使えない) (3)漢字Talk7.1 環境下の外部ボリュームとしては自動マウントされない(OS起動のたびにSCSI Probeでマウントすれば2パーティションとも使える)。 新HDDの第1パーティションは漢字Talk7.1起動ボリュームとしては使えるが、このとき第2パーティションはSCSI Probeでもマウントできない。 このB's Crew2.1.1の結果は、50ピンのSCSI-HDDだけでなく、80ピンのSCSI-HDDでも同じ状況になりました。 同じ作業をやってもLido7.5.6 とHardDisk Toolkit 1.8の場合は、すべてまったく問題ありませんでした。 * * * 外付けHDD上の漢字Talk7.5.3環境下でのB's Crew2.1.1 によるテストは以前にも実施しており、ロジテック製9.1GB外付けHDD(LHD-U8G/P、ドライブは50ピンタイプのSeagate ST39140N、SCSI-2/3対応)でも、やはりフォーマット後の漢字Talk7.1環境下の「外部ボリュームとしての認識およびマウント」に問題がありました。 優秀な国産フォーマッタのB's Crewバージョン2.* は「漢字Talk7.5以降」対応なので、漢字Talk7.5以降でのファーマットと初期化には問題はなくとも、7.1以前の古いOSと混在させる場合に、そのドライブ自体が「されないマウント」「認識されない」の状況になることは重大です。 もしこれが、漢字Talk7.5.3環境下のB's Crew2.1.1でフォーマットされたHDDを長年使い続けたあとで、何らかの事情でこのHDDを漢字Talk6や7.1の環境下に置かなければならなくなった場合に、データの読み出しができなくなる事態になりかねないからです。 この問題は、他社のフォーマッタソフトでも起きる可能性がありますので、漢字Talk7.1以前と漢字Talk7.5以降にまたがってMacを運用される場合は、できる限りHDDのフォーマットと初期化(イニシャライズ)は、なるべく漢字Talk7.1上で実行するのが望ましいと考えます。 漢字Talk7.1でフォーマットしたHDDは、漢字Talk7.5以上の環境下におかれるときは自動的にHDDのドライバが7.5用に更新されます。 |
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歴代のMacでは、標準の5MB/s速度のSCSI(SCSI-1、Narrow SCSI)のほかに、SCSI-2(Fast SCSI)のほか、実質的にUltraSCSI(SCSI-3)規格のHDDが使用可能でした。Power Mac G3ではPCI増設ボードに接続してUltra Wide SCSI(SCSI-3)接続も可能でした。(MacOS9までの対応) OldMac機のSCSIは、一般的な表現では「50ピン、SCSI-1(5MB/s)、8bit、シングルエンド」で、SCSI-2(10MB/s)についてはOS側(漢字Talk7.5のSCSI Manager4.3)で正式サポートされています。(「すべてのMacは、実際にはSCSI-2をサポートしている」という記述もみられます) SCSI 規格はその後、Ultra 2 SCSI、Ultra160 SCSI ( Ultra3 SCSI )、Ultra 320 SCSIと高速化していき、商品的にも最終的には147GB程度まで大容量化しましたが、その後はSCSI規格をシリアル化したSAS規格となっています。 |
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記憶容量から見たハードディスクの進化の状況は以下の通りです。 〜 540MB未満 MacとPC-98が「HDD装備のPC」を牽引した時代で、製造メーカーも多く、品質的にもまだ初期段階。
540MB 〜 2.1GB DOS/V規格によってIDEタイプが504MBと規定され、製造メーカーが市場の大きなIDEタイプにも力を入れるようになる。
2.1GB 〜 4.3GB 2GB以上のPC用外付けSCSIドライブ(50ピン)は、これ以降、IDE-SCSI変換基板を採用した安価なタイプに移行。 PC用外付けSCSIドライブは、この「2GBモデル」が純粋SCSIドライブとIDE変換内蔵タイプの境界線。 SCSIではWide規格の68ピンタイプが増えてくる。高信頼化が進む。 Windows95-98時代。
4.3GB 〜 9.1GB 「SCSI=サーバー向け」となりつつあり、SCA80ピンタイプが主流に。SCSI-3時代。 Windows98-Me時代。
10GB以上 〜 (147GB) 10GBを超えるサーバー向けSCSIドライブはUltra2-Wide規格に移行。(50ピンは実質ナシ) PC向け外付けSCSI-HDD(IDE変換タイプ)は80GB程度まで。 このあとPC向けの外付けHDDはUSB2.0タイプに移行。 WindowsXp- 時代。(アダプテックAHA-2940標準サポート)
* * * * * 以上の状況から、2GB-10GB未満のSCSI−HDDなら、MacのSCSI規格を満たしたうえで品質的にもかなり向上していると考えられます。 10GB以上の内蔵HDDは、ほとんどがUltra2-Wide以上の上位規格のため、選択対象になりません。 |
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この項は初稿が古く、現在主流になっているSD-SCSI 変換についての記述を書き直す予定です。(2023.12.16) 2023.12.現在、機能および性能的に最も進化しているのは、国内入手では BlueSCSI v.2、海外入手では ZulSCSI と見ています。 どちらもOSX(現MacOS)かWindows機を併用して使用環境を整備するタイプです。詳細は今後加筆します。 |
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筆者がはじめて16bit機にふれた頃はハードディスクが「10MB=10万円」と高価で、その後も記憶容量あたりの単価は下がれどもやはり「ハードディスク=5、6万円」というのがSCSI規格時代の相場でした。 このためデータを保存するためのデバイスとして、様々なリムーバブルメディアの製品が各社から発表されましたが、最終的にデファクトスタンダード(市場標準)として残ったのは MO (日本で普及、230MBが一般的)と ZIPドライブ(欧米で普及、100MBタイプが一般的)です。 MacとPC98はリムーバブルメディアからでもシステム起動できたので、Cドライブからしか起動できないWindows(DOS/V)機に優越感を覚えました。(いまのWindows10の時代でも、見かけ上は「Cドライブ起動」です。)
JAZドライブ(SCSI 接続、500MB/1GB/2GB) MOやZIPは読み書き速度(平均シークタイム20〜30ms)がおそくてあまり実用的ではありませんが、ZIPドライブを世に送り出したiomega社のJAZドライブは、当時のHDDの速度に近かった(2GBモデルで平均データ転送速度7.35MB/秒、読み込み平均シークタイム10ms)点から、いまでもハードディスク的になんとか(国内外での中古入手で)使えそうです。
Mac用フロッピー ドライブ エミュレーター「Macintosh Floppy Emu」 SDカード(SDHC対応)で、Appleの400KB、800KB、1.4MBフローッピードライブをエミュレートする製品で、Macの内部または外部のFDDポートを使用します。この製品には「Apple HD-20エミュレーション」モードがあり、SDHCカードをそのまま最大2GBの起動可能なHDDとして使えます。 (ただしIIx、IIcx、IIfx、SE/30 の4機種は、32bit ROMSIMM でないため、別途32bit ROMSIMM が必要) SCSIポートが故障してしまい、フロッピーしか使えないMac機体には貴重な製品です。 この場合、SCSI機器がいっさい使えないので、SDカードをHDDの代用にするためには、 (1)AppleTalkを使って別のCDドライブ付きMacとLAN接続でファイル共有し、SCSIポート故障機でNetwookAccess7.5を使ってOSをインストール (2)別のCDドライブ付きMacに本製品を装着して、SCSIポート故障機に対応したOSをインストールしてから本製品につなぎ直す
SATAドライブやSDカードをSCSI に変換する SATAからSCSIに変換するタイプは株式会社ワークビット(加賀電子100%子会社)製の産業機器向けカスタムLSI (CATS-3)を使ったものがありますが、こうした製品は個人では入手がむずかしいです。 2018.10現在、個人向けでは以下の製品があります。 台湾のACARD社のSATA-SCSI変換 オーストラリアcodersc社のSDカード- SCSI変換 「SCSI2SD」 http://www.codesrc.com/mediawiki/index.php/SCSI2SD 海外サイトで$59.99が最安値です。 同社サイトにはArtmix社の製品については以下の記述があります。 Artmix is currently selling unlicensed modified clones ("SD SusanoMonster"), and refuses to comply with the GPL. Please do not purchase this board. If you have already purchased, please request the seller provides you with the modified designs under the GPL licence. 日本Artmix社のStratos製品ブランドに、SATA-SCSI変換、SDカード- SCSI変換(SD SusanoMonster)、CFカード- SCSI変換の製品があります。
IDEハードディスクをSCSI に変換する IDE-SCSI変換基板には、「IDEハードディスクをSCSIに変換」するStratos製の製品のほか、「IDE-HDDおよびATAPI光学ドライブをSCSIに変換」する台湾ACARD社の「SCSIDEブリッジ」製品群があります。 2000年頃には、センチュリーやIOデータ、玄人志向など複数のブランドで変換基板が出ていましたので、そうした中古や本ページ次項の外付け用SCSIハードディスクから変換基板部分だけを入手する方法が手堅い方法ともいえます。「IDE-SCSI変換」の部分さえ確保できれば、あとは当サイト内の記事を参考にすればなんとかなります。 |
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CFカードやSDカードのSCSI 変換は、HDDよりも長期的信頼性が低い なんでもかんでも新しい技術が優れているとはかぎりません。 記憶媒体に関しても同じで、ビッグデータを扱う時代に入り、大容量向けには新規格でランダムアクセスができるようになった昔のDATドライブ(ビデオテープみたいなもの)が見直されていますし、速度的に有利なNANDフラッシュ製品(広義にはSSD)も弱点をいくつか抱えている現状から、これからも当分は容量と速度を両立できて技術的に確立されているハードディスクが主役の様相です。 いまならSCSIドライブの交換に「SSD化」も選択肢のひとつに入りますが、NANDフラッシュ製品(SSD、USBメモリ、CFカード、SDカード、DOMなど)の利点・欠点をよく理解しておくことが重要です。(NANDフラッシュの情報はこちら) OldMac機のSSD化については、NANDフラッシュ製品(SSD)がもつ根本的な性質などに起因する以下の難点があります。 難点1. 電源を切った状態ではインストールした漢字Talkやアプリ、データは10年以下で消失してしまう(=長期間のしまいこみは不可) (ネットの一部には、たまに電源を入れるだけではダメで、上書きしなければ延命効果がないとの記述もあります) 難点2. 空き容量が多ければ書き込み速度が低下しないが、4GB程度の容量制限値内では空き領域が短期間で埋まってしまう可能性がある (SSDでは「空き領域=未使用領域」であって、「空き領域の大きさ≠ 空き容量」であることに注意!) 難点3. SSDのための初期化ツール(イニシャライズではなく完全フォーマット)が漢字Talk用には存在しないので、他のPCやMacOSX機で作業が必要 難点4. データ救出が難しい
このほかに変換基板によっては「固定ディスクモード」の記憶メディアでなければ使えないという入手段階での制約も存在します。 SSDをサポートしていない漢字TalkなどOSX10.6以前の機種では、「高速化」という視点でのSSD化のメリットはあまり期待できず、SSD化のメリットよりもむしろ、上記の難点とどうつきあうかのほうが課題となります。 大事なポイントは仮にSSD化しても大切なものは別途ハードディスクにも保存をということです。
一般的なUSBメモリですら、データが読めなくなった場合、当店ではこれまで一般のデータ救出ソフトを使って一度もデータ救出に成功したことがありません。データ復旧会社でも、制御技術について企業秘密満載のSSDからの救出技術はまだ確立されていません。 磁気的にセクターごとに書き込まれるHDDと、静電気と同じ「電荷」でランダムに書き込まれるSSDでは、インターフェースが同じでも根本的に扱いが違うのです。 書き換え回数の制限については、最近の高性能なCFカードやSDカードでは、ウェアレベリング機能をきちんと内蔵したものが増えてきているので、内蔵していない安価なカードや古いカードではなく、製造メーカーが公式にウェアレベリング機能に関する機能表示をしているものであれば信頼していいといえます。 しかし旧機種にあっては、Windows7やOSX10.7以上のような高度なOSサポートのない、製造メーカーの技術のみに基づいた信頼レベルであることにかわりはありません。
IDEやSATAの変換基板を使った「多重変換」はオリジナルの規格とかけ離れすぎない程度に 当店でも、OldMac製品でのSATAやmSATAデバイスの「認識」や「初期化」に関する調査をすすめていますが、最新のメディアを使うための「変換基板A+変換基板B+...」といった複数の変換の組み合わせで行う「多重変換」では、必ずしも最終変換までうまくいかないケースが見られます。 各変換基板が「100%完全変換」をやってくれるわけではないので、購入時には動作条件や制限事項の確認が重要です。 Windowsでは「IDE→SATAI」はOKでも、「IDE→SATAIIおよびSATAIII」はNGであったり、MacOSでも「IDE→SATAI」段階でいろいろ問題が出ています。 「IDE→SATAII(3Mb/s)は基本的に無理」と考えておきましょう。「IDEハードディスクを置き換える場合の選択肢」の項参照。 Windows7/MacOSX10.7よりも古いOS機にたいして、実際にもっとも安心して運用でき、コレクションとしても長期にわたって安定して保管できるのはオーソドックスな「SCSIハードディスク」であると、当店は考えます。 |
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