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2023.3.31 最終確認

ハードディスク IDE-SCSI変換 関連編

ハードディスクにも光学ドライブにも対応しているACARD社製 AEC-7720U/UW

ACARD社のSCSIDEブリッジ製品は、カタログ上では電気特性的に「ATAPI専用」と「ハードディスク専用」が明確に区別されています。

同社のAEC-7722は、光学ドライブ専用のATAPI規格製品ですが、AEC-7720UとAEC-7720UWだけは、設計が古いことが幸いなのか、ATAPI(CD、MO、ZIP)機器でもハードディスク(IDE)でも使えます。

ACARD製品に関する本サイトの記載事項につきましては、SE/30においてのみ確認した内容ですので、ほかのMac製品、Windows製品には該当しない可能性があります。

AEC-7720UW でIDEハードディスクをSCSI化
PQIPE33a

AEC-7720UW

ACARD社現行モデルのIDE対応製品のなかでは最古参のモデルです。

AEC-7720UWはUltraWide規格で、Ultra SCSI規格のAEC-7720Uに比べて転送速度が2倍、デージーチェーンも15台まで可能です。

某国のDVDの大量複製目的で使われていたためか、中古市場ではUWのほうがたまに見つかるようです。

ACARD製 AEC-7720UW

 Macに使える ACARD社のSCSIDEブリッジ製品

「SCSIDEブリッジ」は「SCSI to IDE Bridge」の略で、IDE(ATA,ATAPI)およびSATAデバイスを、SCSI(標準SCSIからUltra320まで)に変換するACARD社の製品群です。

同社の当時のモデルの中でMacに関連するSCSI仕様の製品は以下の3種類です。

ドライバーソフトも、SCSI-ID以外の特段の設定の必要もなく、簡単に使えます。

実際の最大転送速度はSCSIコントローラに依存するため、OldMacでは5MB/Sまたは10MB/S以下となります。

IDE側コネクタ

SCSI側コネクタ

HDD接続

ATAPI接続

最大転送速度

AEC-7720U

40ピンIDE

50ピンSCSI

ATA33 20MB/S

AEC-7720UW

40ピンIDE

68ピンSCSI

ATA66 40MB/S

AEC-7722

40ピンIDE

68ピンSCSI

×

ATA66 80MB/S

AEC-7720UはSE/30の内蔵SCSIポートの50ピンフラットケーブルがそのまま使えますが、7720UWのほうは68Pin仕様のため50-68ピン変換アダプタが必要です

当店では、本装置を使ってPowerbookG3で使っていたIDEの内蔵2GBが、以下のように「SCSIの固定ハードディスク」として認識されることを確認しました。

接続方法は、IDE2.5"内蔵2GB(44ピン)を2.5"-3.5"変換で40ピン変換してAEC-7720UWのIDE側につなぎ、SCSI側の68ピンを50-68ピン変換で50ピンに落としてからSE/30の内部SCSIポートに接続です。外付けHDD内の漢字Talkで起動して2GBドライブがマウントされました。

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ToastNoRecorder1c
ToastNoRecorder1a

SCSI Probe-NTでハードディスクとして認識

フォーマッタソフトでも起動HDDと同じアイコンの表示

同ソフトで詳細情報表示。固定ディスクとして認識

DOM(Disk On Module)を使ったIDE-SCSI変換

2014年の「Macintosh Floppy Emu」の登場により、SCSIポートを使わないHDD環境ができたことはよろこばしいことですが、これがいつまでも市場供給されるとは限りません。可能な限りのSCSIへの代替手段を調べておきましょう。

IDEをSCSIに変換するデバイス(ACARD社SCSIDEブリッジや中古SCSI-HDD内の変換基板)が当面は入手でき、産業用制御機器内に使われているIDE互換のDOM(Disk On Module)もしばらくは生産が続くことから、やろうと思えば、新品ACARD社SCSIDEブリッジ+ 新品DOM といった「新品のSCSI環境」も可能です。

本ページでは外付けSCSIケース(IDE変換タイプ)を利用して、ちゃんとしたSSD化の方向性をめざします。

 

筆者は、CF-SCSI変換やSD-SCSI変換基板などのメディア変換基板の商品については、コントローラの部分でちゃんとウェアレベリング(Wear leveling)をしているのか、各製品の紹介部分において記述がないので信用しておりません。

CF、SD自体はウェアレベリングがない基本的なNANDフラッシュメモリ機能だけですから、書き込みの平均化はコントローラの仕事です。よってACARD社SCSIDEブリッジを使う手法もふくめて、すべて「擬似的にSSDらしく見せているだけ」と判断しております。

別の言い方をすれば「ウェアレベリングのないものはSSDの名に値せずその価値がない」です。DOM(Disk On Module)はSSDのひとつですので、データの保持期間や書き換え寿命などNANDフラッシュ製品固有の性質がありますが、コンパクトでHDDマウンタなども考える必要がなく取り扱いが簡単です。入手についてはこちらを参照。

外付けSCSIハードディスクの中身をDOMに置き換える
P1010734a1a P1010734a1 P1010734a1b

KingSpec製 4GBB KDM-40VS.004GSS

PQI製128MB DJ0128M22RF0

DJ0128M22RF0 の裏側の5V電源端子

コネクタは1.5mmピッチJST製ZHシリーズ

KingSpec用は2.0mmピッチJST製PHRシリーズ)

 128MBと4GBの2種類のDOMのフォーマット結果 (4GBは後日掲載)

結果は、変換基板、フォーマッタ、DOMの相性しだい

このテストでは、IDEハードディスク搭載タイプの外付けSCSIハードディスク装置からHDDをはずしてかわりにDOMを装着します。

当然、内部のIDE-SCSI変換部分は、100%完全にSCSI動作するわけではありませんし、フォーマッタソフトのほうも本来がSCSI規格用に作られていますがSCSI規格自体も改訂をくり返していますので、本テストで使用したバージョンがどのSCSI規格に対応しているのかよくわかりません。またDOMのほうも固定ディスクモード(True IDE)とはいいながら、あくまでもNANDフラッシュ製品でありIDEハードディスクとは別物ですから、本テストの結果については、変換基板、フォーマッタ、DOMの相性による部分が多分に反映されているとお考えください。

 

なお各外付けHDDの仕様上のOS対応は

   DSC-U8.4GTR   漢字Talk7.5以降

   DSC-U30GTV/USP   漢字Talk7.5.3以降

   LHD-E40SU   漢字Talk7.5.3以降  

となっています。

DOM名

外付けHDD機種名

起動OS

Formatter

結果・容量

備考

PQI 128MB DJ0128M22RF0

Buffalo DSC-U8.4GTR

漢字Talk7.1

Lido7.56

△ 64MB

B'sCrew2.1

×

バスエラー

漢字Talk7.5.5

Lido7.56

△ 64MB

B'sCrew2.1

×

バスエラー

Buffalo DSC-U30GTV/USP

漢字Talk7.1

Lido7.56

×

SCSIスキャンでさがしにいったまま

B'sCrew2.1

×

SCSIスキャンで認識されない

漢字Talk7.5.3

Lido7.56

◎ 128MB

B'sCrew2.1

×

バスエラー

Logitec LHD-E40SU

漢字Talk7.1

Lido7.56

◎ 128MB

B'sCrew2.1

×

バスエラー

漢字Talk7.5.5

Lido7.56

◎ 128MB

B'sCrew2.1

×

コ・プロセッサが見つからないエラー

ToastNoRecorder1b1a
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Buffalo製 DSC-U30GTV/USPのIDEハードディスクをはずして代わりにDOMを装着

通常のIDE3.5"HDDの40ピン・メスと4ピン電源コネクタ

40ピン基板側は基板直付け(Logitec製も同じ)

後方の基板SCSI 50"ピンコネクタは着脱可(Logitec製は2段ハーフ50ピンコネクタが基板に直付け)

DOM装着専用の両端がIDE3.5"HDDの40ピン・ヘッダーコネクタの自作ケーブル(高価なイジェクトレバーつきでなくてもDOMは簡単に着脱可能)

中継用IDC(圧接)リボンケーブル用ヘッダー

  上:ヒロセ電機 HIF3BA-40PD-2.54R-MC

  下:Wurth Elektronik社 61204025821

    (RSオンライン品番823-6654)

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