丸真商店

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特記なきはすべて新品商品
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2024.9.1 最終確認

液晶パネル交換サービス
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電源投入直後の赤い画面。1〜2年以内にバックライト切れになる確率は大。

左の機体の起動直後の画面。

バックライト交換すれば、このように輝度は回復するものの色温度が異なるため、色調が合わない

Pismo/ Lombard 用 新品液晶パネル交換 
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Pismo/ Lombard を本体ごと送付いただき、「PETフィルム」素材採用の新品液晶パネルと交換するセンドバック方式のサービスです。

もともとPismoの液晶パネルは輝度が低く、そのうえ長期間使っていると「起動時に画面が赤い」「画面が以前よりも暗い・画面下の両側が暗い」「画面全体が黄ばんできた」などの劣化症状が発生します。(Pismoの液晶は仕様上 115cd/㎡であることがわかっていますが、Lombardのほうは公表されていません)

 

  ■ 「画面の黄ばみ」は液晶パネルを構成するアクリルパネルの樹脂が黄ばんだものなので液晶パネルごと交換するしか解決策はありません

  ■ 「起動時に画面が赤い」「画面が以前よりも暗い・画面下の両側が暗い」は液晶パネルを新しくすると中の光源であるバックライト(冷陰極管=蛍

    光管)の劣化が解消することで改善されます

  ■ 「画面が真っ暗だがうっすらと画面が見える」の場合は、寿命による「バックライト切れ」か、インバータ基板の故障でのいずれかです。

     (自分で「バックライト切れ」かインバータ基板の故障かの判断がつかない場合は当店で判定いたします。)

 

パネルのそっくり交換ではなく、バックライトだけを単独交換する場合は、専業業者であっても必ずしも完全に同一サイズのバックライトが入手できず、CCFL1灯液晶の場合、画面の下部両端が輝度不足になったり、逆により明るくなって均一な明るさにならないケースがあります。また反射板の劣化などの複合原因でもでも均一にならず、「きれいな画面」というよりは「なんとか購入時の明るい画面になった」といった感じの仕上がりになります。

本サービスは液晶パネル内の部分交換ではなく、新品液晶パネルのそっくり交換ですのではそうした懸念はありません。

 

提供する液晶パネルの輝度は 175cd/㎡で、CCFL1灯ではかなり明るい部類です。(現在の明るい鮮やかなLED液晶が200〜220cd/㎡ぐらい)

交換後のもとの液晶パネルはお返しします。

 

(注)液晶パネル交換にあたっての注意事項

デザインソフトなどでシビアな色合わせをされる用途には向きませんのでご注意ください。

全体に青みがかった色調となる傾向がありますが、コンパネの「カラーLCD」である程度補正できます。

 

液晶パネルの分解作業にともない筐体や樹脂面に小さな傷がつく場合があります。

 

液晶パネルの単品販売について

本交換サービスで使用している液晶パネルを単品でお分けします。(メールにてお問い合わせください。)

液晶パネル交換は難度が高いバックライト交換と違って、俗にいう「から割り」さえできれば誰でもできますが、マイナスドライバーの使用はケースに傷がつくため厳禁で、添付の塩ビシートを使用すればほぼ「傷なし」で交換できます。

参考 純正液晶パネルの型番は以下の通りです。(当店の液晶パネル交換サービスに使用する液晶パネルの型番ではありません)

    Pismo用       SAMSUNG製 LT141X7-127、LT141X7-124、LG電子製 LP141XA(D1AP)

    Lombard用     SAMSUNG製 LT141X5-126、LG電子製 LP141X5(B1AP)

自分でバックライト(CCFL)交換する場合は、290mm× 1.8φ (2.0φでも可)のサイズです。

あなたのPismo/Lombard はニオイませんか!? それはビネガーシンドロームです
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ここまでくると液晶パネル交換は必須

PCキャリングケースからPismoを取り出して液晶を開けるなり強烈な酢酸臭(酸っぱいにおい)。

そして画面には引っかいたようなデコボコの傷状のものが。これがビネガーシンドロームという液晶の偏光フィルムが加水分解で化学変化したものです。

液晶パネルのヒンジ部分にある液晶インバータに外装カバーをはずすと、Power(電源)ボタンの右側からのぞく金属フレームに真っ白な結晶が見られ、たどっていきとトラックパッドの下のバッテリ基板の金属フレームまで感染しています

写真や映画用フィルムに発生することで知られ、直接の原因は高温多湿の場所に長期保管することによるそうです。

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LombardのPowerボタン右側の白い結晶の粉がついたアルミフレーム

Lombardの同じ箇所を、下半身のトップカバーをはずしてみたところ

Lombardのトラックパッド直下のバッテリ基板上部のアルミフレーム

真っ白な結晶はどんどん周囲のアルミフレームに感染し拡散していきます。Lombard の内部はすざまじい腐食状態で、分解作業を進めるごとに結晶の粉がロジックボードの上や機内に落ちていきます。Lombardのフレームは天ぷらにコロモをつけた状態です。

根本解決は無理

学このフレームの結晶の除去方法「水洗い」と金属片で削り落とすつまり「やすりがけ」です。結晶の先端は水洗い程度で落ちますがフレームに近くなると硬度もあり、3,4回やすりがけをくり返す必要があります。

酢酸臭は水洗いできないロジックボードやキーボードなどにも匂い移りがありますので完全に除去することはできません。

このため、液晶パネルを交換しても「完璧になった感」はいまいちです。

脱臭剤といっしょにビニール袋に入れたらいいのかもしれませんが、未挑戦です。

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清掃前

清掃後

アルミフレームの表面は変質してしまい色もアルミのもつ金属光沢がなくなった

Pismo/Lombardを長期間、使わずに保管されている方はこの臭いにご注意。

G3以前のPowerbook やWindows ノートPC、日本語ワープロ専用機も液晶パネル部分に同じ素材を使っているため、同様な症状になります。

大切なコレクションは、しまいこまずに、部屋に出したまま通気を確保しましょう。

ビネガーシンドロームの原理

液晶パネルの偏光フィルムが、長期間高温多湿環境下に置かれることで発生するビネガーシンドロームですが、偏光フィルムに旧世代の素材「TACフィルム」が使われている機種にのみ発生します。現在はどのメーカーも「PETフィルム」に置き換わっていて発生しません。

パソコンでは「TACフィルム」と「PETフィルム」の端境期である1990年代後半の一部のPowerbookやWindowsノートにおいて、ビネガーシンドロームが確認され筆者の調査では「TACフィルム」素材の液晶表示パネルを採用した、Pismo(SAMSUN、LG電子)とVAIO(日立製液晶のMe、2000機)の事例が抜きん出ています。

液晶パネルの仕様書に偏光フィルムの素材名が記載されている訳ではありませんが、パソコン用液晶表示パネルとしてはこの3社以外に事例は見つかりませんし、PCメーカーとしてはAppleとSONY、DEC(日立製)ぐらいで東芝でも1990年前後の日本語専用ワープロ「Rupo」を除けばDynabookでは事例がないことなどをふまえると映画フィルムなどに関する各種報告書や技術的な論文の記述から、ビネガーシンドロームを発生しているPCは「TACフィルム」を採用した機種だと考えて差し支えないと思います

 

【参考PDF】

東京大学学術機関リポジトリ

マイクロ資料の劣化 - 原因と対処

https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&opi=89978449&url=https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/41916/  files3_yasue.pdf&ved=2ahUKEwiG4qbd7qCIAxVqnq8BHXLTC2QQFnoECBIQAQ&usg=AOvVaw0rEmRgs5sU1l511VQVd3yK

 

日本写真学会誌 2013 年

フィルム保存のための環境づくり—経費節減のアイデア—

https://www.jstage.jst.go.jp/article/photogrst/76/1/76_11/_pdf

 

*

ひるがえって、既存の「TACフィルム」採用機ではもとと同じ液晶パネルに交換しても、ビネガーシンドロームが再発する可能性があることは自明の理ですから、今後への対応としては「PETフィルム」採用の液晶パネルに変更することが最良です。

Pismoのクロックを400MHzから500MHzにアップする

記事は筆者が独自に調査した内容に基づいて記載しております。

以下のサイトにはさらに詳しい内容が記載されておりますので、あわせてお読みください。

   ■PowerBook G3 Series のチューンナップ

   http://web.archive.org/web/20040403215256/http://www.bekkoame.ne.jp/~t-imai/mainj2.html

2000年発売のPowerbook G3(Pismo)では、CPUドーターカード自体は400、500MHzとも共通部品ですが、異なるCPU(PPC750L-FB0B400、500)を使っています。

400MHzのドーターカードは、クロック設定チップ(10kΩの抵抗チップ=当店実測)の位置を1ケ所変更することで簡単にクロックアップ(CPU内部動作倍率の変更)できます。

10kΩの抵抗チップがなければ、ハンダでブリッジを作っても(つまり0Ωでも)OKとのネット上の記事がありました。

 

R127-R130行の抵抗チップの位置を左右にずらすだけなので作業はシンプルです。

抵抗チップ(●)の並びです。

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Pismo 500MHzドーターカード 

Pismo 400MHzドーターカード 

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→ 拡大

右列のうちR128が短絡

右列のうちR128とR130が短絡

R130位置のチップををR127側にずらせば500MHz

   500MHzドーターカード    

  (●)R117  (×)R119

  (×)R125  (●)R128

  (●)R126  (×)R129

  (●)R127  (×)R130

   400MHzドーターカード    

  (●)R117  (×)R119

  (×)R125  (●)R128

  (●)R126  (×)R129

  (×)R127  (●)R130

当店ではPowerPC G4チップ MPC7410 アップグレードを行った場合、この方法で400MHzのドーターカードを有償で500MHzに変更してお渡ししております。

ネット情報では、最大550MHzへのクロックアップが、コア電圧などいくつかの設定やOSへのファイル追加で可能なように書かれていますが、極限を目指す方は上記のチューンナップURLも参考にチャレンジしてください。

当店ではCPUチップの交換と抵抗チップの移動だけで達成できる500MHzで十分と考えています。

Lombard のクロックを333MHzから400MHzにアップする

【お断り】記事の情報は、すでにリンク切れの以下のサイトの転載となります。

   ■PowerBook G3 Series のチューンナップ

   http://web.archive.org/web/20040403215256/http://www.bekkoame.ne.jp/~t-imai/mainj2.html

詳細については上記サイトに直接アクセスください。

原文ページを公開された方にこの場を借りて心より感謝申し上げます。

1999年前期発売のPowerbook G3(Lombard)では、333MHz、400MHzともCPUドーターカード自体は共通部品で、クロック設定チップ(抵抗チップの抵抗値は不明)の位置を変更することで簡単にクロックアップ(CPU内部動作倍率の変更)できます。

 

Lombard CPUドーターカードではCPUの位置は、Pismoの場合とは表裏逆になっています。(Wallstreet、PDQとは同じドーターカード下面側です)

写真はありませんが、Wallstreet、PDQと同じ位置に設定用の8個分のポジションがありますので、こちらの写真を参考にしてください。

ドーターカード下面のR116-R133の設定を変更しますが、実際は抵抗チップの位置を左右にずらすだけなので作業はシンプルです。

 

抵抗チップ(●)の並びです。

   400MHzドーターカード    

  (×)R133  (●)R129

  (×)R132  (●)R128

  (●)R131  (×)R127

  (×)R130  (●)R126

   333MHzドーターカード    

  (×)R133  (●)R129

  (●)R132  (×)R128

  (×)R131  (●)R127

  (×)R130  (●)R126

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