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2018.3.14 最終確認 |
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Macでシステムをフロッピー起動できるのは漢字Talk7.1/System.7.1までです。7.5以降のシステムは、最新のOSにいたるまで、光学ドライブ、USBでバイス、ネットワークを使ってシステムをインストールしない限り、起動しません。(Classicだけは内蔵ROM内のSystem6が起動できます) またFD起動の漢字Talk7.1/System.7.1では、起動フロッピーが入っているドライブからフロッピーをはずすことができないため、HDDのフォーマットやサード製CDドライブでのインストール、データ復旧などは、この起動用フロッピーにすべてがかかってきます。 とりわけ漢字Talk7.1/System7では、1.4MBのフロッピーにほぼいっぱいいっぱいの最小限システムファイルが詰め込まれるために、内容を変更する場合には、何が必要で必ずしも必要でないものは何かを知っておくことはなによりも重要です。 ふだんあまり意識しませんが、「起動フロッピー」と「システムフロッピー」は同義語です。(初心者の方へ)
初心にもどって、このページではAppleから提供された「漢字Talkフロッピーディスク」のうち、特に単独起動可能なディスクを中心に、その構成について解説します。 |
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MacOS9.2.2までシステムフォルダの基本要素は 「System」 + 「Finder」 の2つのアイコンです。 漢字Talk6.0.7(6.0.7.1)/System6.0.7までは、この2つのアイコンだけで必ずフロッピー起動できます。(注1) |
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「Finderマーク入り」のシステムフォルダは、HDD、フォロッピー内で唯一有効な起動システムフォルダであることを意味します。 |
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漢字Talk6の最小構成のシステムフォルダ(PowerbookG3上でスクリーンショット) |
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上の例ではフォーマッタ用としてLido7.56を追加で入れても、1.4MBのうち、まだ400KB近くの空きがあります。 ただし、このフロッピーには日本語環境がないので、起動するとすべて文字化けします。(英語版System6.0.7のアイコンで構成すれば英語表示となりますが、英語版が手元にない場合は日本語版の2つのファイルをResEditを使ってメニュー部分を英語化します。英語版の画面はこちら) 2つのアイコンは、フロッピー上に直接配置してもかまいませんし、新規フォルダに入れて任意のフォルダ名を付与してもかまいません。 フォルダに入れた場合には、「Finderマーク入り」の特別なフォルダアイコン(有効な唯一の起動システムフォルダ)となります。(注2) (ただし英語システムでも日本語システムでも、アイコン名の「System」「Finder」はシステムの予約名ですのでアイコン名の変更は不可です) |
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(注1)できない場合はこちらで事前処置します。(Sistem7以降のシステムでこのフロッピーを開くと一時的に起動機能を失います) (注2)同一パーティション上に複数の(6、7を問わず)システムフォルダが存在している場合は、ひとつまたはゼロの有効な起動システムフォルダが 存在します。有効であるための条件とその切替え方法についてはこちら。 |
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漢字Talk7.1で提供されるインストールディスク(FD/CD)のうち、単独で起動フロッピーとして使えるものは、以下の3つです。 「CD-ROM起動用」 「ディスクツール1」 「ディスクツール2」 7.1リリースよりあとで発売された漢字Talk7.1のMacintoshでは、上記フロッピーのシステムフォルダ内に各機種用のSystemEnablerファイルが必要です。 Enablerを必要とする機種ではEnablerのために空きディスク容量が減ってしまいますので、本ページの記載通りに作業できない場合があります。(ここではEnablerが不要な機種を前提に記述します) こちらが「漢字Talk7 CD-ROM」内の3つの起動可能なフォルダの中身です。 |
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上の3枚は、いずれもフロッピー上に直接システムファイルが配置されており、 CD-ROM起動ディスクには「機能拡張」内に「Apple CD-ROM」 ディスクツール1には、HDDの修復用に「DiskFirst Aid」 ディスクツール2には、Apple純正HDDのフォーマット用に「Apple HD SC Setup」 が追加されています。(デスクツール1のシステムフォルダ構成部分はディスクツール2と同一です)
それぞれの詳細は以下のようになっています。 |
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ここまでの説明はまだCD-ROMのフォルダ内の構成での比較であり、ここからが実際のフロッピーベースの解説になります。 フロッピー版と同じタイトルのディスク名フォルダが、CD-ROM版「漢字Talk7 CD-ROM」内にもありますが、各フロッピーの内部フォルダ構成の方がCD-ROM内の同名フォルダの内部構成よりも内部のアイコン数が多くなっています。(あとで説明します) 実際の「ディスクツール1」フロッピーの内部の構成は以下のようになっています。 左側ウインドウがCD-ROM内のもの、右側がフロッピーディスクセットのうちの「ディスクツール1」です。 (CD-ROM内のものは「システムフォルダ」という階層がなく、「ディスクツール1」内にベタ置き配置です) |
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↑ CD−ROM内の「ディスクツール1」 |
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漢字Talk 7.1フロッピーセットの「ディスクツール1」のディスク内 |
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左側のCD-ROM内の6個のアイコンを、1.4MBフロッピーにドラッグコピーしてSE/30やClassicで起動すると、自動で右側のフロッピーディスクセットの「ディスクツール1」の構成と同じものに変化します。(ただし、フロッピーにベタ置き配置はそのままで、「システムフォルダ」という階層は生成されません) 追加されるアイテムは次の通りです。 「コントロールパネル」 (中身はカラ) 「起動項目」 (中身はカラ) 「アップルメニュー」 (中身はカラ) 「初期設定」 (「Finder 設定」と「DTSysFile」) 「System Enabler 001」 (Macintosh IIvi、IIvx用システムイネーブラー) 最後の「System Enabler 001」は「見本的」なもので、不要な機種の場合は削除します。また、7.1リリース後の7.1機種の場合は、このイネーブラーをその機種用のイネーブラーと置き換えます。 ほかの4つは、7.1システムフォルダを構成する必須アイテムなので、削除したり名前を変更してはいけません。 |
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英語版System7も日本語処理(フォント、丸漢サポート)をのぞけば同じです。 System7.0.1の「Disk tools」と漢字Talk7.1の「ディスクツール1」を比較してみました。 |
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「ディスクツール1」ではm漢字Talk7.1向け(日本語向け)のフォントおよび2.1変換サポート用のファイル「旧FEP・丸漢サポート」が追加されています。 System7.1では「WorldScriptII」は機能拡張(Extensions)内にあるものと思われます。(手元にはSystem7.0.1しかありません) |
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無償提供されている「Network Access7.5」を使えば、CD-ROMなしで漢字Talk7.5/System7.5をインストールすることができます。 国内サイトでもたくさん取り上げられており、「フロッピー起動してAppleShareが使える」だけの機能ですが、OSインストールには重宝します。
おそらく7.5起動可能なフロッピーベースのものとしては唯一のシステムだと思われます。 その構成です。 |
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【余談】 「Network Access7.5」を知る前に、同じようにAppleTalkだけが使える漢字Talk7.1の起動フロッピーの作成を試行したことがあります。 単純に、なにかの漢字Talkの起動フロッピーに「AppleShare」と「Network」ファイルを所定位置に放り込んだだけではダメでした。 どうやら「System」ファイルに何かのリソースを追加しなければならないようで、何をどうやって追加するか方法がわかりませんでした。 「Preferrences」フォルダ内にAppleShareの初期設定ファイルもありますが、これはあとで自動生成されたものでしょう。 *** ともあれ、「Network Access7.5」で起動できて共有CDをマウントさえできれば、7.1でも7.5でもインストールできるので大助かりです。 (Network Access7.5は、7.5.2より古いバージョン7.5ですから、7.1起動でSystemEnablerを必要とする機種では、Network Access7.5内にSystemEnablerが必要なのかもしれませんが、この点についてはまだ調べていません。 上のスナップショットでは残り空き容量が8KBしかなく、EtherTalkPhase2を使わずローカルトークで行うことにしても、これでは何も入れられないと思われることからたぶん不要だと思いますが...。 |
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