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2020.1.31 最終確認 |
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Xpまでの修復インストールと、7、Vista の「コンピュータを修復する」は何が違う? 自分でインストールしたアプリやデータはそのままで、Windows部分だけがきちんと新しい組織体に入れ替わり、PCは完全復帰します。「修復インストール」という言葉は正式には存在しません。Windowsの修正が目的なので、「新規インストール」(クリーンインストール)にたいして便宜的にそう呼ばれています。
Xpまでの「修復インストール」(詳細はこちら) Windowsシステムのファイル部分だけををそっくり「新品状態の正常なファイル構成」に入れ替える 「データやアプリを残したままシステムファイルだけを入れ替えて、完全な元の稼働状態に戻すための上書きインストール」を意味します。
7、Vista の「コンピュータを修復する」 WindowsVista以降の「コンピュータを修復する」は、DVDやUSBメディアからWindowsを再インストールすることなく起動しなくなったWindowsを回復することを目的としており、上書きインストールでWindowsを回復するXpの「修復インストール」とは本質的に異なります。 運が良ければ、きわめてお手軽に(半)自動でWindowsを回復できますが、「コンピュータを修復する」で解決できなければ、リカバリという長い道のりしかしか残っていないのがWindowsVista以降の「コンピュータを修復する」です。 「修復インストール」ができるのはXpまででで、Vista以降は後述の「インプレースアップグレード」というWindowsが起動した状態でインストールメディアからインストールする修復方法が「修復インストール」に近い手段として使えます。
「コンピュータを修復する」の内容 インストールDVDから起動した場合には、画面に表示される「修復」という言葉には、Windowsのバージョンによって機能と動作の違いがあります。 (HDD内のCドライブからWindowsが起動できる場合は本ページ後段に説明します)
Vista の「コンピュータを修復する」 HDDの先頭領域にインストールされている(または自分でPCから焼き出した「システム修復ディスク」やDSP版などのWindowsVista「インストールディスク」から起動できる)WindowsREシステム(回復環境)を使って、 ● スタートアップ修復(起動に特化した自動修復) ● Cドライブ内のシステムポイントからのシステム復元 をサポートします。 「起動に関すること」「システム復元で修正可能な問題」だけの対応です。これでだめだと、あとはPCのリカバリしかなく、HDD内のアプリを残す選択肢もありません。 データをバックアップしていない場合は、リカバリ前に内蔵HDDを取り出して外付けHDDで別PCにUSB接続して取り出します。
7 の「コンピュータを修復する」 HDDの先頭領域にインストールされている(または自分でPCから焼き出した「システム修復ディスク」やDSP版などのWindows7「インストールディスク」から起動できる)WindowsREシステム(回復環境)を使って、 ● スタートアップ修復(起動に特化した自動修復) ● Cドライブ内のシステムポイントからのシステム復元 ● HDDバックアップイメージからのリカバリ をサポートします。 「起動に関すること」「システム復元で修正可能な問題」のほか、新たに、OS標準装備のイメージバックアップを外付けHDDに保存してあれば保存時に使用していたHDDの状態で丸ごといっきに再現することができます。 これでだめだと、あとはPCのリカバリしかなく、HDD内のアプリを残す選択肢もありません。 データをバックアップしていない場合は、リカバリ前に内蔵HDDを取り出して外付けHDDで別PCにUSB接続して取り出します。 |
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Windows Vistaと 7 がファイルの損傷が原因で、スタートアップ修復しても「修復できませんでした」となった場合、ハードディスク内のWindows PEのスタートアップ修復ではなく、Windows のインストールDVDから起動して回復オプションでスタートアップ修復するほうが修復率が高いようです。 Windows のインストールDVDが付属していないWindows7のPC(メーカー製のリカバリタイプのPCなど)では、あらかじめその機体で作成しておいた「システム修復ディスク」を使います。 Vistaでは「システム修復ディスク」は作成できませんが、同じBit数のWindows7の「システム修復ディスク」を流用できるケースがあります。 メーカー製の何のディスクも付属しないPCを修復する場合でも、手元にMicrosoft製の製品版やDSP版、再生PC版のWindowsインストールDVDがあればそれから起動して使えます。 スタートアップ修復の場合、インストールされているOSと「同じWindowsのEdition」かつ「同じBit数」のものを使い、できればインターネット接続の状態で実行してください。(異なるBit数のインストールDVDを使った場合は拒否されます)
Vistaと7の場合のスタートアップ修復手順 1.接続している周辺機器、USBメモリ、SDカードなどをすべてはずす。 2.インストールDVDディスク(またはWindows修復ディスク)から起動する。 3.「今すぐインストール」画面で左下の「コンピュータを修復する(R)」をクリック。 4.「システム回復オプション」画面で「Windows インストールを検索しています」のウインドウのあと、 インストールされているOSが表示される。(表示されれば治る確率が高い) 5.表示されているVista、7のシステムを選択して「次へ」をクリック。 6.このあとは画面の指示に従う。(Xpの場合とちがってどの場面でもプロダクトキーは要求されなかったような...) 7.「修復しています」の状態が5分以上続けば、修復できる可能性が極めて高いです。 「修復しています」の状態が5分以上続いて「修復できませんでした」になっても、かなり修復が進んでいますので、あきらめず 2、3回繰り返し ます。そのあと後述の「CHKDSK」コマンドを実行してみます。
Windows8および8.1の場合もほぼ同様ですが名称が「スタートアップ修復」ではなく「自動修復」です。インストールディスクから起動するためのUEFI(簡単にいえば「進歩したBIOS」といったところ)の起動順位の設定変更が必要な場合があります。 いずれの場合でもWindowsが起動できなければ、もう一度DVDから起動して修復メニューからコマンドプロンプトを立ち上げ、当サイトの「ブルーバック...」の項で説明した「CHKDSK」コマンドを3時間から10時間ほどかけて実行後HDDから起動してみます。それでもだめならもう一度DVDから起動してスタートアップ修復をこころみます。
これでだめなら Windows のインストールDVDから起動し、コマンドプロンプトで「diskpart」コマンドを実行(CドライブのActive化)してから、再度「スタートアップ修復」をやってみると修復できた記事もあります。(diskpartコマンドの説明は→こちら) Windows のインストールDVDや再セットアップディスクが付属してないPC(=メーカー製のリカバリタイプのPC)で、手元に「システム修復ディスク」もリカバリ用の「再セットアップディスク」のいずれのDVDディスクも自分で事前に作成していない場合は、HDD内のリカバリ領域からCドライブをまるごと入れ替える「再セットアップ(リカバリ)」しか復旧する方法がありません。
【参考】Windows 7の「システム修復ディスク」とは? Windowsが起動できないときに実行される「システム回復オプション」のメニュー画面から「スタートアップ修復」でうまく自動修復できない場合、「システムの復元」や「コマンドプロンプト」、「システムイメージの回復」などが次の選択肢として提示されます。こうしたWindowsを診断・修復するシステム回復の環境システムをWindows RE(Recovery Environment)といいます。 Windows Vistaや7では、HDDの先頭領域(Cドライブより前の部分)に「システム」という名前で存在しており、Cドライブから起動できない場合はここからWindowsREが起動するようになっています。 Windows7において、このWindowsREの部分をディスクにしたものが「システム修復ディスク」です。(Windows7が起動できている間に、誰でも無料で作成することができます) 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「バックアップと復元」から「システム修復ディスクの作成」を使ってCDまたはDVDを作成します。 Windows Vistaでは作成機能がありません。 64bit用と32bit用の区別はありますが、WindowsのEditionの区別はなくPCメーカーごとの区別もありませんので、NECのWindows7 Home 64bit機で作成したものをDELLのWindows7 Pro 64bit機の修復用として使うことができます。 また製品版、DSP版、再生PC用インストールDVDにはWinREの機能がふくまれていますので、インストールDVDで起動し、「インストール」ではなく画面左下の「コンピュータを修復する(R)」を選べばWindowsREが起動します。 |
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Windows 7、Vista 機ではWindowsを起動できないと、上記の「スタートアップ修復」段階で打つ手は極めて限られ、コマンドプロンプト作業などでも解決しない場合は、もはやWindowsの修復はあきらめるしかありません
しかし、どうにかこうにか「Windowsを起動してデスクトップにたどりつける場合のみ」という条件付きですが、Xpまでの「修復インストール」と似たような(システムファイルだけの修正を行う)インプレースアップグレード(In-Place Upgrade)が使えます。
インプレースアップグレードは、セーフモードでも可能(通常起動、または診断モード起動時のみ可能)で、PC起動さえできれば実行できますので、インストール済みのアプリをそのまま残したい修理業にとっては大きな救いです。
Service Pack1 適用済みWindows 7 のインプレースアップグレードについて プリインストール版の Windows 7 を DSP 版のディスクでインプレース アップグレードできるでしょうか
Vistaと7のインプレースアップグレード インプレースアップグレードでは、PCが起動したあと、製品版、DSP版、再生PC版のWindowsインストールDVD(「同じEdition かつ同じBit数」であること)をセットします。 インプレースアップグレードは、メーカー製PC(プリインストール版、OEM版)のWindowsの修復にも使えます。 Service Packについては、HDD内のWindowsが「Service Pack 2」で、インストールDVDが「無印」や「Service Pack 1」というような組み合わせでも作業はそのまま進みます。(Windowsの状態は、インプレースアップグレードに使ったディスク内の更新プログラムの段階まで戻ってしまうため、無印Vista や無印7ではインプレースアップグレード後の更新プログラムの再アップデートにかなり時間がかかります。) 「作業前のバックアップ」を絶対に省略せずに実行しましょう。HDDをまるごとクローンコピーしておけば安心です。
インプレースアップグレード作業手順 (1)PCのHDDのWindowsからデスクトップを起動します。(セーフモード起動は不可、診断モード起動OK) (2)WindowsインストールDVDを入れて、setup.exeを実行します。 (3)使用する言語(日本語)を指定します。 (4)「今すぐインストール」を選びます。 通常モードでの起動時には「最新の更新プログラム」を取得するかどうかきいてくるので「取得しない」指定で手短に作業します。 (5)インストールの種類の指定で「アップグレード」を選択します。 (6)インストールの最後の段階で、プロダクトキーの入力がうながされますが入力せず「スキップ」または「次へ」を押します。(重要) 以上です。 インプレースアップグレードは「再インストール」ではなく、あくまでも「アップグレード」ですので、Windows7 → Windows10アップグレードなどと同様に、プロダクトキーや設定を入力することもなく自然に完了します。(2020.1.31削除)
インプレースアップグレード後のライセンス認証作業 上記手順(6)でPCに貼付けられているプロダクトキーを入力してしまうと、デスクトップが現れたあとのライセンス認証で失敗してしまいます。 (6)で入力せずに、インプレースアップグレードがすべて完了したあと、 「スタートメニュー」→「コンピュータ」→「(右クリック)プロパティ」→最下段の「Windowsライセンス認証」 から認証作業に入ります。 ネット接続した上で、PCに貼付けられているプロダクトキーを入力すればライセンス認証が通ります。 (PCによっては、このライセンス再認証のプロセスがまったく必要ない機種もあります。) |
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WindowsVista 以降ではシステムファイルが破損してHDDから起動できなくなった場合に、インストールDVDから起動する修復インストールができません。こうなった経緯が以下のページに記載されています。 Windows 7 に "修復インストール" がない!? http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2010/10/15/windows-7-quot-quot.aspx |
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製品版およびDSP版のWindows7のディスクイメージ(ISOファイル)は、Home/Pro、64bit/32bitいずれも、Microsoft の公式ダウンロードサイトから無料で入手することができます。これをDVD-Rに焼けばインストールDVDになります。 ソフトウェアのダウンロード https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/home
ただし、同じページのWindows8.1、10のダウンロード方法とは異なり、Windows 7だけはダウンロード時にプロダクトキーの入力が要求されます。 メーカー製PCのプロダクトキーと再生用PCのプロダクトキーは拒否されます。 ダウンロードできるのはプロダクトキーが製品版、DSP版に限られるようです。(画面にプロダクトキーを打ち込んでみればすぐに結果がわかります) |
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Windows7をリカバリ領域や再セットアップメディアなどで、工場出荷状態にリカバリしたあと、更新プログラムがダウンロードできなくなっています。 こちらの非AF仕様のHDDから、現在売られているAF仕様のHDDに換装したために発生する「更新プログラムがダウンロードできない」ではなく、元々使っているHDDでリカバリしても、ダウンロードできない状況に現在はなっているようです。
以前は先に、先入れ用の更新プログラムをいれてから、更新プログラムをダウンロードさせましたが、対処方法もしょっちゅう変わります。 以下のサイトがとてもわかりやすく解説してくれていますが、これでもダメなケースがあります。
ぼくんちのTV別館 Windows7のWindows Updateが終わらない、遅い、進まない問題の解決方法 https://freesoft.tvbok.com/tips/windows_update/not_proceed_update.html
Internet Explorer がバージョン8ではどうにもなりませんので、その場合はWindows7での運用はあきらめ、Windows7でのリカバリが終わったら、そのままWindows10のインストールディスクを挿入して、最新のWindows10にアップグレードします。 そうすればWindows7で使っていたアプリはほとんど使えますし、Internet Explorer もバージョン11になります。 (ただし、Adobe Acrobatは、バージョン11までは使えなくなるのでDCにする必要があります。Adobe Reader もAdobe Reader DC にします) |
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